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正しい「鼻うがい」で猛威をふるうインフルエンザ対策を(2017.01.11)

■間違った鼻うがいで中耳炎になる人も……

急激な気温の低下で、風邪を引く人急増中。ウイルスに感染しないよう、一生懸命、口でうがいをする人は多いだろう。しかし、残念ながら口うがいで風邪を予防するのは難しいそうだ。

そこで今、じわじわと認知度を上げているのが「鼻うがい」。だが、間違った方法でやると、ツーンと痛い思いをしたり、中耳炎なったりすることもあるという。

鼻うがい健康法の著書を持つ内科医のセミナーを聴講してきたので、正しい方法を伝授しようではないか!

■免疫力アップの鼻うがいで風邪予防

風邪のウイルスは上咽頭(じょういんとう)にくっつくので、口からのうがいでは、洗い流せない。上咽頭とは、鼻の奥の、口蓋垂(こうがいすい=のどちんこ)の裏側にある部分。

上咽頭は、鼻を通して体の中に取り込まれた空気が最初に通る場所。空気中に混じっているウイルスや細菌など、さまざまな外敵が侵入する経路なのである。

そして、ウイルスや細菌が上咽頭の繊毛上皮(せんもうじょうひ)に付着すると、体の免疫システムが作動する、という仕組み。

でも、上咽頭が慢性的に炎症を起こしていたら(炎症は痛みがない場合が多く、自覚しにくい)、せっかくの免疫システムが作動せず、風邪をひいてしまう。そこでオススメなのが鼻うがい!

■鼻うがいに最適な生理食塩水のつくり方

しかし、正しいやり方でないと、中耳炎になる可能性もある。安全な方法は以下の通りだ。

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まずは生理食塩水をつくろう。生理食塩水とは、0.9%の濃度の食塩水。水1000:食塩9の割合だ。水1リットルなら、9gの食塩。水は蒸留水や精製水(コンタクト用のもので可)を使おう。水道水は残留塩素を含むので、鼻の粘膜が傷つきやすいから避けるべき。

そして、生理食塩水はスポイトに入れて使用。2~4ccずつ(のどに垂れ落ちてくるのがわかる程度)両方の鼻の中に入れよう。少量なので、口から出すのが難しい場合は、飲んでもかまわないそうだ。

生理食塩水をつくるのが面倒なら、鼻うがい製品が市販されているので、それを使ってもいい。

■鼻うがいの後は、なるべく鼻をかまないで

注意すべきは、洗浄後、すぐに鼻をかまないこと。まれに中耳炎になることもあると内科医は指摘する。でも実際、ムズムズしてしまって、鼻をかまずにはいられない人も多いだろう。

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その場合は、片方の鼻を押さえつつ、静かにかむといい。終わったら、もう片方の鼻を押さえてかもう。強くかむと、菌を中耳に送り込むことになるのでNGだ!

取材・文/美容ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる!今日からできる!美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

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