• TOP
  • ヘルスケア
  • 睡眠不足は肥満の始まりだった!花王と早大がメカニズムを解明

睡眠不足は肥満の始まりだった!花王と早大がメカニズムを解明(2017.01.28)

花王株式会社ヘルスケア食品研究所と早稲田大学スポーツ科学未来研究所との共同研究グループは、睡眠時間の短縮が、食欲抑制ホルモンの減少や空腹感の増加などの食欲に影響し、肥満リスクを増加させるメカニズムを解明した。

market-1890315_640

ヒトの睡眠について、これまでの疫学研究では、睡眠時間が短いと肥満のリスクが高まることが知られていましたが、睡眠時間がヒトのエネルギー代謝に及ぼす影響については、さまざまな研究成果があり、そのメカニズムについては明確になっていなかった。

花王は、長年ヒトの代謝に関する研究を行ない、2004年には、民間企業で初めて、メタボリックチャンバー(ヒトのエネルギー代謝を、日常生活に近い環境で長時間、正確に測定することができる部屋型の代謝測定装置)を導入し、食事・運動・睡眠などの日常生活がヒトのエネルギー代謝に及ぼす影響について本質を追究する研究を深く行なってきたのだ。

今後も、メタボリックチャンバーを活用して、ほかの研究機関と協働で、日常生活がヒトのエネルギー代謝に及ぼす影響について研究を深めていく。その研究成果が、肥満やメタボリックシンドロームなど健康寿命の延伸を阻害する要因の解決や健康維持・増進に向けた取り組みに貢献することをめざしていくとのこと。

なお、本研究成果をまとめた論文は、英国Nature Publishing Groupの電子ジャーナルScientific Reportsに2017年1月10日に掲載された。

Effect of shortened sleep on energy expenditure, core body temperature, and appetite: a human randomised crossover trial, Scientific Reports, (2017) [DOI:10.1038/srep39640]

■研究成果
(1)睡眠時間の短縮は、夜間のエネルギー消費量の増加にもかかわらず、1日のエネルギー消費量や脂質利用量には影響を与えなかった。
(2)3日間の睡眠時間の短縮には食欲抑制ホルモンであるPYYの減少や、1時間ごとに測定された空腹感の増加などの食欲への影響が明らかに。
(3)直腸で測定された深部体温は、睡眠時間の短縮によって有意に低下し、深部体温の日内リズムに影響することが明らかになった。

■まとめ
本研究では睡眠時間の短縮が、エネルギーバランスに影響していることを48時間にわたる代謝測定から明らかにした。これまでに議論されていた、睡眠時間の短縮がなぜ肥満リスクを増加させるのかという問いに対して、本研究はエネルギー代謝の面からの生理学的メカニズムの一つを提供したものと考えられる。

【関連情報】
http://www.nature.com/articles/srep39640

文/編集部

男前度が上がったら記事をシェア!
Men’s BeautyのSNSはこちらからフォローできます