爪のメンテナンスは「丸」と「角」の組合せで(2017.03.17)

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■バランスも保つ爪のすごさ

爪がどのような働きをしているか、考えたことがあるだろうか? 一般的によく出てくる答は指先の保護だが、実際はもっと重要なことがあり、指先に力を入れモノを掴んだり、歩く時のバランスを取る役割も果たしている。

つまり、人間の基本的な動作を行ううえで、とても重要なものなのだ。くれぐれも爪にトラブルが起こらないよう、メンテナンスはしっかり行いたいところ。
ちなみに爪の成長は年齢により差はあるものの、一日に0.1~0.15ミリずつ。加齢とともに成長は鈍化し、小指より親指の成長が早いことがわかっている。

■手は丸、足は四角!

爪のメンテナンスで気を付けたいのは、手と足、それぞれの切り方。手足どちらも、長さの目安は指先と同じくらいが基本。とくにニキビや湿疹のある人は、指先より爪が伸びていると、患部を傷つけて悪化させてしまうなどのトラブルも起こりやすくなるので注意が必要だ。

また、先端の白い部分を神経質に全て切り取ってしまうと深爪の状態になり、爪が丸まってしまう「巻き爪」や、皮膚に食い込んで炎症を起こす「陥入爪(かんにゅうそう)」のリスクが高まる。

爪の端の処理も重要です。とくに足は短くしすぎないよう、爪の形は四角に近い状態にしつつ、角の部分はひっかかりができないよう、ヤスリで軽く削っておこう。

手は指先から爪が出てしまうと、ものに引っかかりやすくなるので、指のカーブに沿った丸型に切るのがオススメ。

■巻き爪の治療について

爪のトラブルで皮膚科の門を叩く患者さんの多くが巻き爪。男女差はあまりないものの、かなり重症化してからやってくるケースがある。足の親指に多いのも特長。昔の巻き爪の治療が、爪を切り取る外科的な処置が主流だったため、経験した人から「かなり痛い」と脅され二の足を踏んでいたという話もよく聞く。

しかし、今の皮膚科での治療は温存療法が主流となり、ワイヤーを使った矯正を行う病院が増えている。これは歯の矯正と同じようなもので、丸まった爪にワイヤーをかけて時間をかけて治療していくもので、痛みもないので麻酔は使わない。また、軽症の場合は爪を軟らかくする尿素製剤(ケラチナミン(R)やウレパール(R)など)を毎晩塗ることで、巻き爪の痛みが和らぐ場合がある。

巻き爪は足の爪に多いと書いたが、矯正中はできるだけつま先に体重移動して、指に力を入れるようにすることが大切。これをすることで、矯正が進みやすくなる。

監修/中村敏明医師。大阪大学医学部付属病院などを経て、2007年大阪府西区になかむら皮フ科を開業。患者の話をしっかり聞き、分かりやすく説明してくれるとの評判が高く、連日予約が殺到している。日本皮膚科学会認定皮膚科医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。http://www.nakamuraderma.jp

取材・文/西内義雄(医療・保健ジャーナリスト)
生活習慣病の効果的な予防法をさぐるべく、47都道府県全ての地域の保健師と交流を持つ。自身も2002年に心臓手術を受けた経験から、納得のいく医療へのこだわりも強い。最近は毎日3~5㎞ほどのジョギングも実践中。HSP東京大学医療政策人材養成講座修了/H-PAC東京大学公共政策大学院医療政策教育・研究ユニット、医療政策実践コミュニティ修了

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