ヘアスタイルとの関係性で考える〝デザインヒゲ〟の正しい作り方(2017.05.04)

シェービングは手間と時間を要する作業ではあるが、ヒゲは男性だけに許された、自分を演出するアイテムという側面もある。近年はヒゲに対する理解が進み、無精ヒゲや剃り残しは論外としても、清潔に手入れされたヒゲであれば、ビジネスシーンでも許容されるようになってきた。

今回は、改めてヒゲの魅力に触れた方のために、本サイトの連載企画を担当する理容師・田口拓朗さんを講師役に迎え、にオフィスでも違和感のない「ヒゲの作り方」を取材。まずは「ヒゲの似合う男性」として、多くの人が名前を上げるであろう4名について、そのヒゲアレンジのポイントやヘアスタイルとの関連についてうかがった。ぜひ参考にしていただきたい。

■オダギリジョー

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アゴ先に薄くヒゲを残すことで、顔のラインをすっきり見せる効果が期待できます。さらにモミアゲから頬にかけて、顔の縁にラインを作っていますね。これが小顔効果を発揮しています。しかも、そのラインを細めにすることで、無精に見せない「作り込み感」も演出。ちなみに。このラインを太くすると、よりワイルドな印象となります。ヘアスタイルは、見た目の印象より実際の髪は短いと思います。オダギリさんであれば、もっとロングでもいけそうですが、そこは敢えて短くすることで、ワイルドさを薄めています。そして耳を出したオールバックにすることで、清潔感と同時に、自分の顔をしっかりと印象付けたい、という意図が見えてきます。

■竹之内豊

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アゴ下と鼻下にヒゲを作っていますが、左右の幅に注目してください。特に鼻下は唇よりも長くなっています。実はこの部位のヒゲは左右に広く作ることで、「安定感」や「落ち着き」を醸し出すのです。俳優さんの場合ですと、スクリーンや舞台の上に加え、試写会や記者会見といった公の場でも存在感を発揮できます。ですから、童顔で年齢より上に見られたい人にはおすすめです。ただしヘアスタイルには注意が必要。竹之内さんのように、ある程度かっちりとしたスタイル=アダルトでないと、ヒゲとのバランスが取れないからです。ヒゲは落ち着きがあっても、髪がナチュラルな〝若者風〟無造作ヘアでは、矛盾したスタイリングになってしまうので注意したいですね。

■西島秀俊

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西島さんはオーソドックスなスタイルなので、ビジネスマンの方もかなり参考にできると思います。ただし、このまま出勤すると無精ヒゲと間違われるかもしれませんので、まずモミアゲから頬にかかるラインをカットします。アゴ先は残しながら、鼻下や唇との間は1mmぐらい間隔を空けてください。ほんのヒゲ数本分ですが、このラインがあることで、お手入れ感が出てきます。鼻下が難しければ、とにかく唇にヒゲがかからないように。その違いは歴然です。髪型はトップがシンプルで前髪も短く、耳も出ています。この時点で清潔感は完成されているといっていいでしょう。これからヒゲを伸ばそうと考えている人は、まずこのスタイルから始めてみではいかがでしょうか。

■山田孝之

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これだけのヒゲがあれば、どんなスタイルにも対応できますね。ヒゲを楽しめるヒゲ、といえます。モミアゲから頬、鼻下、アゴ先などヒゲのラインを作る上で必要な要素がすべて揃っています。ということでポイントは髪。よく見ると前髪は短めで耳を出すなど、ヘアスタイルはすっきりしたものになっています。これは、濃い目のヒゲにモッサリとした髪では、全体の印象が重たくなってしまうから。オダギリさんのヘアスタイルに山田さんのヒゲを合わせたのなら、それこそ修験者か仙人になってしまいますし、西島さんの爽やかでオーソドックスな髪にも似合いません。ですからヒゲは、ヒゲだけで考えるのではなく、髪型も含めてトータルバランスで考えることが、実はとても大切になります。

◎田口さんのワンポイントアドバイス

ヒゲを作るのであれば、まず1週間ほど様子を見て、生える位置や範囲、量を確認してください。次に重要なのが「どのような自分を見せたいのか」。具体的には清潔感を出すのか、年齢を上に見せるのか、あるいは落ち着きを演出したいのか、ということ。それによって作るヒゲの位置や形、量が異なってきますし、それに伴ってヘアスタイルも決まってきます。漠然とヒゲを伸ばしたい、のではなく、ヒゲを伸ばすことでどのような自分を演出したいのか。まずは自分なりのテーマを決めることが重要なポイントになってくると思います。

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田口拓朗さん
Hair Salon ONO iki 日本橋本店・店長
http://www.hair-ono.com/nihonbashi/

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