手の平を前に向けて歩くだけで肩こりが改善するその訳(2017.05.14)

多くの日本人を悩ましている肩のこり。マッサージやカイロプラクティックに通っても一時的に良くなるだけで、「肩こりとは、一生付き合っていくもの」と、諦めかけている人も多いのではないだろうか。

そうしたガンコな肩こり持ちであっても、お金もかけず、手間もかけずに、完治に導くセルフメソッドを提唱するのが、整体院「骨と筋」の代表を務める宮腰圭整体師。

宮腰氏は、多くの人が頼るマッサージは、肩こりを治すという目的では、あまり効果はないと言う。なぜなら、肩こりの大半は肩の筋肉に原因があるわけでなく、背骨と肩甲骨に問題があるからだとする。これらの骨が正しい位置にないため、周辺の筋肉や血管が不必要に伸ばされて「こった」感じになる。それを「イタ気持ちイイ」感じにマッサージしてもらっても、筋肉が硬くなるだけ。むしろ悪化することもあるという。

宮腰氏がこれまで4万人近い来院者を診てきて気づいたのは、肩こりの人のほとんどは、「直立で立ったときに、手のひらが後ろを向いている」という事実であったが、これが諸悪の根源なのだという。

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手のひらが後ろ(=手の甲が前)のまま歩くと、肘や肩に内向きにひねって回転するような力が加えられる。これが長年の習慣で続くと、肩甲骨の位置がずれ、常に肩が張った状態になり、血流が悪くなって、肩こりが始まる

逆に言えば、この「手のひらが後ろ」で歩くクセを改めれば、今まで内向きにひねられ気味だった、腕から肩にかけての力が逆に外向きへと変わる。やがて、肩甲骨の位置が正常に戻り、肩こりが治ってゆくという。

具体的にどうすればよいのかと言うと、「後ろ向きの手のひらを90度回転し、前に向けて歩く」。まさに、これだけ。名付けて「こりとりウォーク」という。

この歩き方を習慣化するだけで、大半の肩こりはウソのように軽快してゆくという。実際、来院した20年来の肩こり持ちの女性が、「こりとりウォーク」を実践してみたところ、ほんの1か月で「肩がこるって、どんな感じか思い出せない」と喜びの声をあげるほど良くなるなど、実例は枚挙に暇がない。

肩こりのみならず、猫背、腰痛、頭痛、顎関節症などの身体トラブルや、自律神経の乱れからくる心の不調までもが解決したという報告も寄せられ、このメソッドを考案した宮腰氏自身が驚くくらいだという。

この「こりとりウォーク」、最初のうちは違和感がある(なんとかく恥ずかしさも感じる)かもしれないが、続けるとすぐに馴染んでいくので、「続かないのでは?」という心配はいらない。片方の手がバッグや買い物袋でふさがっている時は、一定の時間を決めて交互に持ち替えながら歩くとよい。

「こりとりウォーク」の効果をさらに確かなものとする「こりとりウォーク・モアベター」や「こりとりウォーク・スペシャリスト」という応用メソッドもあり、それらについては、宮腰氏の著書『1日10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本』(サンマーク出版)で解説されている。最速で肩こりを治したい人は、本書はお勧めの一冊である。

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文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。

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