長瀬智也に学ぶ!その人に合ったヒゲスタイルを見極める方法(2017.05.14)

ヒゲを生やした有名人を参考にして「なぜカッコよく見えるのか」をヘアサロンONO iki日本橋店店長の田口拓朗さんに考察してもらう連載企画。今回はTOKIOの長瀬智也さん。前回の中田選手と同様、アゴヒゲのスタイルなのだが、なぜ違った見え方をするのかを考察していこう。

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田口「同じ顎ヒゲスタイルの、中田さんと長瀬さんなのですが、なぜこうも違って見えるのかを解説していきたいと思います。

とは言ってもそんなに極端に違いがあるわけではありません。密度やシャープ加減、アゴヒゲと鼻下のヒゲがつながっているかいないか、などの違いだけであって、基本は同じなんです。それでも違って見えるのが、顔の印象の面白いところですね。

なぜ変わるのか? を一言で言ってしまえば、人物が違うから、なんて事になってしまいお話が終わってしまいますので、今回は、お客様は知らないヒゲを作る理容師側のプロセス面の視点を少し書きたいと思います。

ちなみに、すべての技術者がそうであるわけではないので、あくまで私含めほんの一例としてご紹介します。

例えばヘアカットをする際、お客様の要望をカウンセリングして、イメージを共有し、オーダーに近いようにお客様に落としこんで作って行きます。

世の中様々なスタイルがあり、私も様々なスタイルをカットしてきました。一般の方からすれば様々なスタイルの切り方を知っていて、お客様一人一人に合わせてカットをデザインしている、という印象かもしれません。

ですが実は、ほぼ同じ切り方でほとんどのお客様をカットしているのです。もちろん、この文章で表されているような単純な話ではなく、一人一人に最適になるように様々な調整はしていますが、根本はほぼ全て同じです。

それでも、仕上がったスタイルはまるで、その人の為にデザインされたかのように一人一人違って見えます。同じことがヒゲにも言えます。一人一人おヒゲをデザインさせていただきますが、行うプロセスはほぼ一緒です。

何が言いたいか。一人一人に合わせてお作りしているというのは嘘っぱちだ、ということではありません。

そうではなく、一人一人にとって最適な素材やバランスというのは全ての人に備わっており、それをいかに見極めて引き出せるか、ということです。

同じ、もみあげからつながったヒゲをデザインする場合でも、基本的な作り方は全く一緒にしたとしても、完成はそれぞれ違った印象になります。それでもそれぞれに似合っているのは、その人の最適を引き出した結果だからです。もし、もみあげからつながったヒゲがその人の最適ではなかったとしたら、そもそもそこを目指しません。

ただし、その人にとっての最適なスタイルがひとつしかないのかといえば、そうではありません。

仮にほとんどヒゲが生えない人であればバリエーションは確かに少ないでしょう。ですが、色々と試すことができる人にとっては、求めるデザインの長さに応じて、その時々での最適なバランスがあります。それを引き出せるかどうかが、私たちの腕の見せ所です。

是非みなさんも、自分の最適を引き出してくれるスタイリストと、オシャレを楽しんでください。同じものを作ったとしても、それぞれの魅力の上に成り立つので、それは唯一無二のものです。

スタイリスト&スパニスト 田口拓朗

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1934年より続く老舗ヘアサロンONOにて、スタイリストとスパニストを務める。男性のヒゲにも詳しく、西洋の歴史的背景から見るヒゲの整え方などをレクチャー。

【ヘアサロンONO HP】
http://www.hair-ono.com/

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