直感力をアップさせるには「ひとり散歩ミーティング」がオススメ(2017.09.22)

直感力をアップさせる「ひとり散歩ミーティング」

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哲学者のプラトンやアリストテレスは、歩きながら弟子たちに講義を行ったという。その意義が経験的・科学的に解明され、今「散歩ミーティング」(walking meetings)という名で現代に復活しているのをご存知だろうか?シリコンバレーのような先進的な風土を持つビジネス街などで、同僚・取引先と散歩をしながらミーティングをする流れが生まれているのだ。

「米国式」の散歩ミーティングのルールはごく単純で、最大3人のメンバーでメモ帳片手に、勤務先の周辺を歩きながら、議題について論じあう、あるいはアイデア出しをするというもの。何か特定の目的地(ふだんは行かない近場のカフェなど)を設定するのがベターといった、コツめいたものはあるものの、基本的には古代ギリシアの哲人の方法と同じである。

散歩ミーティングの実践者として一番有名なのは、スティーブ・ジョブズだろう。彼は、とりわけ重要な決断や交渉を迫られたときに、きまって散歩ミーティングをした。1990年代のアップルコンピュータ復帰交渉時も、散歩ミーティングで決着をみた。Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグも、企業買収のような大きな決断をする際は、交渉相手と連れ立って散歩ミーティングに出かける。

LinkedInやTwitterの創業者らも、散歩ミーティングに熱心だし、オバマ前大統領も、しばしばホワイトハウスの周囲を歩いて、政治的課題を検討した。

『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌の調査によれば、散歩ミーティングは創造性と参画意識を明らかに向上させることが判明している。また、ともに同じ方向へ歩くことで、無意識のうちに共感と仲間意識が芽生えて、交渉が成立しやすくなるとも。多忙なエグゼクティブが、あえて外に出るのは、こうしたメリットを肌感覚で理解しているからだろう。

ただ、「話し合いは会議でするもの」という伝統が根付いている日本で、今日からいきなり散歩ミーティングを開始するのは難しいかもしれない。そこで、お勧めしたいのが「ひとり散歩ミーティング」。これは、セロトニン研究の第一人者である有田秀穂東邦大学名誉教授が名付けたもので、同伴者なしで散歩ミーティングを行うというもの。要するに散歩そのものであるが、以下のとおり若干の要件がある。

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