コーヒーや紅茶の香りがもたらす意外な効果(2018.06.13)

●コーヒーの香りがもたらす効果

普段何気なく飲んでいるコーヒー。

オフィスの香りの定番ともいえるが、このコーヒーの香りには非常に多大なリラックス効果があることが、科学的に確かめられている。

杏林大学医学部の古賀良彦教授のチームが行った実験によれば、コーヒーの香りをかいだとき、脳がよりリラックスしているときに出る脳波「α波」がよく現れるのだという。

さらに、コーヒー豆によってもα波の出現の仕方が変わってくることも実験されている。

最もα波が多く出現したのが、「ブルーマウンテン」と「グアテマラ」だったという。

仕事中、ちょっとした隙間に飲みたくなるのは、ストレスやイライラを無意識に解消したいという思いがあるのかもしれない。

●紅茶の香りがもたらす効果

紅茶にも、コーヒーに劣らず、香り効果があることが分かっている。

2014年11月~2015年1月にかけてキリンビバレッジが長岡技術科学大学と共同で行った脳波の実験で、紅茶には「ときめき感」を強める効果があることが確認された。

実験では、例えばカップルが見つめ合っている画像を見たときの、わくわく・どきどきするような脳波の状態などを計測して「ときめき基準脳波」を測定した。

その結果、水を飲んだときを基準とした場合、紅茶の香りをかいだときは約30%、ときめき感性変動率が増加したという。

緑茶でも同様の実験が行われたが、約4%の増加しか見られなかったという。

紅茶はコーヒーと同様、安らぎを求めて手が伸びるという人も多いかもしれないが、そこには胸がときめくようなわくわく感を、無意識に期待しているところがあるのかもしれない。

コーヒー紅茶03

■その他のドリンクの香りの効果

コーヒーや紅茶のほかにも、身近なところにあるドリンクには、同様に香り効果が実証されている。

●ビールの香り

サッポロビールの研究所は、広島国際大学との協力により、ビールの香りと脳波の関係についての研究を行っている。

ビール独特の酵母が生み出す香りには、「エステル」と呼ばれる花の香りに例えられる成分が含まれているという。

30人以上のモニターによるテストによれば、「エステル」やホップの香りの際立つビールほど、α波の波形から、よりリラックス度が高まることが確認されたという。

何気なく飲んでいるビールも、その香りを脳が求めているところがあるのかもしれない。

ココアの香り

大阪大学名誉教授 永井克也氏による研究では、ココアの原料となるカカオが持つ香りは、アドレナリンの分泌を促進し、血圧や血糖を上昇させ、覚醒状態にすることが示唆されたという。

また、ガーナ産カカオの香りによる匂いは、交感神経を刺激し、体温上昇や脂肪分解を促進することが考えられるともいわれている。

使い方によっては、ココアからは様々な効果が期待できるといえそうだ。

思っている以上に効果が見込める身近なドリンクたち。ぜひ選び方にも気を遣い、香りを活用してみてほしい。

取材・文/石原亜香利(@DIME編集部)

記事内のデータ等については取材時のものです。

その他の情報はこちら!

1 2
男前度が上がったら記事をシェア!
Men’s BeautyのSNSはこちらからフォローできます