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SPF20を塗ってもSPF10程度しか紫外線を防いでいない、その理由とは?(2020.06.29)

UVカットSPFPA

日焼け止めを塗っても安心できるレベルに達していない!?

紫外線は、皮膚の老化(光老化)、皮膚ガンに良くないという考え方が広まり「肌を焼くべきではない」というコンセンサスは国民的に浸透したと思われる。

紫外線から肌を守るため、信号待ちの短時間でもビジネスパーソンは木陰に入るようになり、日常的にUVカット(皮膚科医はサンスクリーンという言葉を常用する)を塗り、日傘男子なる言葉も生まれた。

紫外線B波を防ぐ効果のSPF(Sun Protection Factor)、紫外線A波を防ぐ効果のPA(Protection grade of UVA)という用語も、化粧品やドラッグストアの店頭で、よく目にするようになった。

しかし、紫外線研究の日本での第一人者である皮膚科医は、紫外線防御の効果は安心できるレベルではないと指摘する。その最大の問題点は、UVカットが正しく塗られていないという事実にある。

SPF値の国際基準は大量に塗布して測定されている

皮膚科医「SPFは国際的な基準により測定されているのですが、その測定時には2mg/cm2という、かなり大量のサンスクリーンを塗布しています。

この量は、特に男性にとってはかなりの量で、多くの一般の方々に“いつもの塗り方で普通に塗ってください”というと、その平均塗布量は1mg/cm2であることが判明しています。

つまり、日常的な塗り方では必要量の半分しか塗っていないので、当然その効果も減弱。

実験によると、SPF20程度のサンスクリーンでは、ほぼ半減。SPF50+では効果が約60%に減弱しています。

したがって“日常生活での紫外線なら、SPF20程度で十分ですよ”と指導すると、実際はSPF10程度になり、思いがけず日焼けしてしまう方もいるのです」

効果を得るにはUVカットを2度塗りしよう!

なんと、いつもの塗り方では効果半減だったのか! では、どのように塗れば表示されているSPF値に近づけるのだろうか?

皮膚科医「SPF20のサンスクリーンを2度塗りするのが最も現実的。1回の塗布では1㎎/㎠ですが、2度塗りすると2㎎/㎠になることがわかっています。

最近の製品は、微粒子チタンなどのナノテクノロジーにより、以前のドーランのように白く見えることが少なくなりました。ですから、男性が2度塗りしても白浮きすることはないようです。

もう1つの方法は、初めからSPF50+の高SPFサンスクリーンを選択すること。 1度塗りだけで多少効果が減弱しても、日常紫外線に対して十分な防御効果を得られますから。

もちろん、海や山で非日常な大量紫外線を浴びると想定される場合は、高SPFサンスクリーンを2度塗りすることが肝要です。

発汗や水泳などでは、ウォータープルーフといえどもサンスクリーンは落ちてしまいますので、繰り返しの塗布が必要なことは言うまでもありません」

このようにUVカットは『塗ればいい時代』から『SPFを意識して、所要量をきっちり塗る時代』になったといえる。

せっかく塗ったのに、効果が半減したのでは時間と労力、費用のムダ。効果の出る塗り方を実践し、3密を回避しつつアウトドアを楽しもう!

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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