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海や山で思いのほか強く日焼けしてしまったら!?皮膚科医が教える対処法を知っておこう(2020.07.04)

サンバーンサンタンスキンタイプ

サンバーンとサンタンの違いとは?

都道府県をまたぐ移動の自粛が解除され、7月後半、減便していた国内線の航空便数を増やすと発表した航空会社もあり。

徐々にだが、日本国民の心はバカンスへと向かいつつあるようだ。

しかし、そこでの懸念は2つある。新型コロナの感染と、自粛明けで弾けてしまい、思いのほか強く日焼けしてしまうこと。

現在、紫外線防御の方法はよくレクチャーされているが、強く日焼けしてしまったときの対処法を見聞きする機会は減っている。

そこで、筆者が紫外線研究の第一人者である皮膚科医に教えてもらった話を公開することにしよう。

皮膚科医「日焼けは、医学用語では『日光皮膚炎』といって、太陽によるヤケドなのです。

また、肌が赤くなっても黒くなっても日本では日焼けといいますが、英語では日光を浴びたあと、赤く炎症を起こしている状態をサンバーン(sunburn)といい、数日後、色素沈着して褐色に落ち着いた状態をサンタン(suntan)と呼び、区別しています。

日焼けをして皮膚が赤くなる(サンバーン)のは、皮膚の血管が広がり、流れる血液の量が増えるから。皮膚の血管は真皮にたくさんあり、表皮と真皮に栄養を与えています。

皮膚に紫外線が当たると刺激を受け、プロスタグランディンEという血管拡張作用を持つ物質が角化細胞でつくられます。これが表皮から真皮に届き、血管を拡張。

太陽光に当たった皮膚は、4~5時間後くらいから赤くなり始め、大抵は24時間後が赤さのピーク。その後は、だんだん赤みが消えていきます。

さらに、3~4日頃から皮膚の色素細胞がメラニンを増やし、色素沈着を起こします。つまり褐色になるということですね」

日焼けの反応は、スキンタイプⅠ~Ⅲで変わってくる

日焼けをすると、赤くなりやすい人、ほとんど赤くならず褐色になっていく人など、いろいろだが、それは皮膚をつくっている細胞の働きの差だという。

皮膚科医「紫外線に反応してメラニンをつくる能力は、遺伝によって決まります。同じ日本人でも、人によってかなり違いますから。

日焼けして赤くなるか黒くなるかにより、日本人のスキンタイプはⅠ~Ⅲに分類されます。

日焼けして赤くなりやすいけれども、肌を黒くするメラニンを少ししかつくれない人はスキンタイプⅠ。日本人の17~18%が、この色白タイプになります。

赤くならずにどんどん黒くなる人はタイプⅢ。13~14%の日本人がこのスキンタイプです。

残りの約70%がタイプⅡ。そこそこ赤くなり、やがて褐色になるという人です」

色白の人はメラニン色素が少ない=紫外線を吸収して皮膚への害を食い止めるメラニンが少ない。だから、紫外線による遺伝子の傷がより多くできて、修復されない傷がより多く残ると考えられる。

スキンタイプⅠの人は、UVカットを徹底し、何度も塗り直しをすべきだ。

では逆に、黒くなるスキンタイプⅢの人は、さほどUVカットを塗らなくてもいいということか?

皮膚科医「メラノサイト(色素細胞)がつくるメラニンは、表皮細胞の核の上に帽子みたいに乗っかって、核の遺伝子を紫外線から守ります。

ですが、日本人のメラニンは、どんなに黒くなってもSPF3~5程度にしかなりません。色黒のスキンタイプⅢの人でも、UVカットは必須です」

赤くヒリヒリする日焼けはヤケドと同じ対処法を

気をつけていたつもりでも、海や山などのアウトドアでは、思いのほか強く日焼けしてしまうこともある。皮膚が赤くなりヒリヒリしたら、どう対処すればいいのだろう?

皮膚科医「皮膚が赤くヒリヒリするようであれば、それは炎症を起こしている状態です。

そこでは活性酸素がつくられ、紫外線B波の直接作用とは異なった傷を遺伝子につけてしまうので、ただちに炎症を鎮めることが必要。

最も簡単で基本的なことは、ヤケドと同様、水で冷やすことです。頬や首、腕など部分的なものであれば、保冷剤や冷水を使って冷やしましょう。

カーマインローション(収れん化粧水)や爽快感のあるローションを使うのも効果的。ただし、皮膚が敏感になっているので、刺激の少ないものを選ぶようにしてください」

海水浴やプールで日焼けしてしまったら、水のシャワーを使って全身を冷やそう。

コツは、長時間シャワーを浴び続けるのではなく、短時間に区切って何度か浴びるようにすること。そうすれば、体の冷え過ぎを防ぐことができるという。

皮膚科医「ひどい日焼けをすると、皮膚症状だけでなく、頭痛、発熱といった全身症状を起こすことがあります。その場合は、速やかに木陰などの涼しいところに移り、体の熱を下げましょう。

強い紫外線を何時間も浴びてしまったときは、皮膚科医に診てもらい、消炎剤を内服したり皮膚に塗布するなどの方法で使用すると、症状が軽くてすみます。

水ぶくれができてしまったら、針などで突いて破かず、皮膚科医に任せることが大切。傷口から細菌が入り、感染して化膿することも考えられますから」

今夏は、3密を回避するため、海や山でも人気の少ない場所を選ぶことだろう。人がいない分、リラックスしてしまい、炎天下でうっかり昼寝などしないように気をつけて。

そして、高SPF値のUVカットを塗っていても、こまめな塗り直しを心がけよう!

サンバーンサンタンスキンタイプ

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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