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ベタベタで臭う汗を爽やかなサラサラ汗にする方法(2020.08.11)

エクリン腺吸熱反応大量発汗熱中症

脂ぎっていなくても、汗で顔がベタベタ……

若い頃は水のようにサラサラと無臭な汗をかいていたのに、最近は肌にまとわりつくようなベタベタ汗になってきた……という人、多いのではないだろうか?

そのせいか、皮脂分泌が正常でも、顔や首まわりがネチョッとした質感になり、清潔感が損なわれてしまいがち。また、汗をかくと嫌な臭いがするようになってきた、なんてことも。

このように、男性にとって皮脂問題と共に悩ましいのが汗問題なのである。

そこで、筆者が大学教授である薬学博士からレクチャーしていただいた話を紹介することにしよう。

薬学博士「基本的に発汗は、ヒトの体温を調節するために重要な反応。体温が上昇し、正常な生理機能が営めなくなりそうだと判断すると、皮膚の毛細血管を拡張し、体温を皮膚から放出しようとします。

これで体温が下がらなかったら、エクリン腺(全身のほとんどに分布している汗腺。主に体温調節のために汗を出す)から体液(汗)を出し、汗の蒸発熱による吸熱反応(きゅうねつはんのう/熱を周りから奪い、温度下げる反応)を利用し、皮膚温を下げるというプロセスを行います。

しかし、冷暖房に慣れ、運動不足で汗をかかなくなると、炎天下、または節電温度の室内にいると、体温調節が追いつかず、いきなり猛烈に発汗することがあります。

この異常な発汗により、ナトリウムを多く含む汗が出るので、ベタベタとした不快な感触に。

汗自体には本来、臭いはありません。しかし、衣服に付着している細菌やカビ、皮膚に付着している細菌によって分解され、有機物質がつくられ、嫌な臭いを発散させてしまうのです」

突然の大量発汗は熱中症になる前触れ!?

汗をかくことは臭いの原因になるだけでない。ナトリウムを多く含む汗を大量にかくと、体内の電解質(=イオン。水に溶けると電気を通す物質のこと。細胞の浸透圧を調節したり、筋肉細胞や神経細胞の働きに関わる)バランスが崩れ、突然バタッと倒れてしまう危険性が。それが熱中症である。

また、倒れなくても筋肉が痙攣(けいれん)することもあり、それが熱痙攣なのだ。

薬学博士「熱中症や熱痙攣を起こした人に、水をどんどん飲ませるのは逆効果。ますます体内のナトリウムが薄くなってしまいますから。

少し塩を入れた水やスポーツドリンク、麦茶を飲ませるといいでしょう。麦茶にはミネラルが豊富に含まれているので。

また、普段から四季の温度変化を感じる生活をし、運動することが大切ですね。それで発汗を促し、サラサラとした汗に変化させましょう。

ハードな運動でなくても構いません。エスカレーターを使用せず、階段を使ったり、ラジオ体操をするなど、ほんのり汗ばむ程度で十分です」

汗臭さを緩和する食品を摂って、体の中から爽やかに

本来、エクリン腺から出る汗は無臭だというけれど、汗そのものが臭いと感じることもある。それはどうしてなのだろう?

薬学博士「気になる汗の臭いは、肉や香辛料の効いた食事も原因になります。腸内にある悪玉菌は、動物性タンパク質(特に牛肉)を栄養にし、メルカプタンやスカトール、アンモニアといった臭い成分をつくり出しますから。その臭いが汗にも含まれてしまうのです。

ヨーグルトなどに含まれている乳酸菌は、悪玉菌の増殖を防ぐので、肉食の前後にヨーグルトを食べておくと、汗の臭いも緩和されるでしょう。

ニンニクなど匂いの強い香辛料には、小松菜やパセリなど、クロロフィル(葉緑素)を含んだ緑の野菜を食べると、悪臭は緩和されます。

かいてしまった汗は、すぐに拭きとるか、または着替えるのが臭いを抑えるうえで一番効果的です。

夏場は、着替え用の下着を持ち歩くようにしたり、汗をかいたらすぐに拭きとるようにするのが、周りへの配慮であり、紳士のマナーだといえますね」

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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