コロナ太りの解消に専門医が推奨する〝足し算のダイエット〟とは(2020.08.26)

コロナ太り脳内ホルモン血糖値レモン果汁

新型コロナウイルス感染拡大防止のための、いわゆる外出自粛は、在宅による運動不足が原因の「コロナ太り」も招く結果となった。メンズビューティーユーザーの周囲でも「太った」「お腹回りに脂肪がついた」「体重が増えた」という声が聞こえてきたのではないだろうか。

コロナ太りはホルモンやストレスが関係

そんなコロナ太りだが、SNS上では緊急事態宣言の解除後も解消されない、という話題が多く上がっているという。コロナ太りは通常の体重増加ことは少し異なり、痩せにくいのか。

内科医でダイエット外来も担当する工藤孝文先生は、次のように分析している。

工藤先生「コロナ太りには3つの原因があります。その1つは自粛生活による運動不足、2つめは食生活の変化や脳内ホルモンの減少による食事の偏り、3つめはコロナ禍のストレスです。私の担当した患者さんでは、ストレス太りが多いように感じました」

運動不足はわかりやすいが、脳内ホルモンやストレスはどのように影響するのだろうか。

工藤先生「まず、不安な気持ちになるとセロトニン不足で糖質が食べたくなります。また、飲み会や趣味など楽しみの時間が少なくなり、喜びを感じたときに分泌されるドーパミンが減ると油ものが食べたくなります。

ストレスを感じるとはコルチゾールというホルモンを分泌しますが、これは筋肉を脂肪に変えるという、肥満につながる働きをします。コロナ太りは、ホルモンの変化やストレスが絡んでいるため、なかなか解消するのが難しいと言えます」

免疫力を落とさないように食べて痩せる

工藤先生「食べないで痩せるのではなく、“食行動を正すこと”が肥満の解消につながります。まずは、朝食をしっかり摂りましょう。朝食をとらないと、代謝が上がらず脂肪が燃えにくいままで、昼食や夕食では、脂肪を余計に溜め込んでしまいます。

また、仕事などで夕食が遅い人は、分食をすすめています。18時までに糖質量やカロリーが高い主食を摂り、帰宅後におかずだけを食べます。徹底的にダイエットを行うならそれぞれの環境に合った方法が必要ですが、ここではまず基本を押さえておきましょう」

食後の血糖値の急上昇は脂肪の蓄積を促進

甘いものやごはんやパンなど糖質を摂ると、分解されてブドウ糖になる。ブドウ糖は腸から吸収され血液の中に入り、これを血糖といい、血液の中の血糖の量を血糖値と呼ぶ。

食後、血糖値が上昇すると、すい臓がインスリンというホルモンが分泌。インスリンによってブドウ糖が細胞内に運ばれ、エネルギー源として、筋肉を動かしたり、脳を働かせたりするのに利用される。しかし、余ったブドウ糖は中性脂肪として合成され、貯蔵されていく。

工藤先生「食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることで、ブドウ糖が中性脂肪に変わるのを抑えることができます。血糖値の上昇をゆるやかにするには、いつもの食事に+αが必要ですね」

 

コロナ太り脳内ホルモン血糖値レモン果汁

食事前のレモン果汁摂取で食後の血糖値抑制効果を確認

ポッカサッポロフード&ビバレッジの支援よる、同志社大学生命医科学部 糖化ストレス研究センター・八木雅之教授らの研究により、レモン果汁を米飯より前にとると食後の血糖値の上昇を抑えることができることがわかった。

この研究では、健常な20~30歳男女12名を対象に、米飯だけを摂取したとき、レモン果汁15gを米飯よりも先に摂取したとき、レモン果汁30gを米飯よりも先に摂取したときの血糖値推移を検証。その結果、米飯を摂取する前に、レモン果汁を摂ることで食後の血糖値の上昇を抑制できることが判明したのだ。

<レモンは食後血糖値の上昇を抑制>

コロナ太り脳内ホルモン血糖値レモン果汁
Masayuki yagi,et al:Effect of the postprandial blood glucose on lemon juice and rice intake

さらに、レモン果汁には痩せ体質になるホルモンを活性化させる働きがあるという。

工藤先生 「脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモンがあります。これは “痩せホルモン”といわれ、このホルモンの分泌量が多いと運動したのと同様の脂肪燃焼効果が得られ、太りにくい体になることがわかっています」

今年の秋以降、レモンが新たなダイエットフードとして注目を集めるかも?!

監修/工藤孝文(くどう たかふみ)先生
内科医。糖尿病内科医・東洋医学医。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニックであるみやま市工藤内科で診療を行いつつ、全国で血糖値と肥満の関連についてなど生活習慣病の講演会などを行っている。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。

 

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