• TOP
  • ヘルスケア
  • 肥満者ほどできやすい?首まわりに出現した〝謎イボ〟の正体とは

肥満者ほどできやすい?首まわりに出現した〝謎イボ〟の正体とは(2020.10.17)

首まわりの小さなイボは中高年になると増える

首イボアクロコルドンスキンタッグ

30代を迎えるあたりから、首まわりに小さなイボができる人は増える。最初は1~2個だったイボが「ここにもイボがあったっけ?」「あれ? こんなところにも!?」と、いつの間にか多発している場合も。

特に痛みやかゆみはないが、指でつまめるほど飛び出したイボは人目につきやすい。また、男性はワイシャツの襟、女性はハイネックやアクセサリーで擦れ、不快に感じることもあるようだ。

首まわりにできた謎のイボの正体とは? 放っておいても大丈夫なのか? と心配される読者諸兄もいるだろう。そこで筆者が形成外科医に教えてもらった内容を公開していこう。

イボは大きさによって3つの名称が

形成外科医「一般的に『首イボ』と呼ばれていますが、首以外にも、脇の下、胸、脇腹、鼠径部(そけいぶ)など、皮膚の薄い場所にできやすのが特徴。

イボは皮膚の線維や脂肪から成り立っています。医学的には、イボの大きさによって名称が変わり、2~3mmで多発しやすいものを『アクロコルドン』または『スキンタッグ』と呼びます。

単発でやや大きなもの(直径約1cm)は『軟性線維腫』。

軟性線維腫がさらに大きくなり、皮膚表面から垂れ下がるようになったものを『懸垂性線維腫』と呼びます」

首イボは肥満者や更年期を過ぎた女性に多発

形成外科医「このようなイボは良性の腫瘍で、感染の心配はありません。1つだけできる場合もあれば、数えきれないほどできる場合も。

皮膚の老化、または体質によってできるもので、アクロコルドン(=首イボ)は早い人なら20歳くらいから発生します。

しかし、ほとんどは30歳以降に発生し、加齢と共に増えて行きます。特に、肥満者や更年期を過ぎた女性に多く見られる傾向が」

服や下着による摩擦、紫外線ダメージが原因かも!?

イボのできやすい場所は、首まわりや脇の下、胸、脇腹、鼠径部など、服や下着、動作によって摩擦が起きやすい部分。

そのため、擦れる刺激が原因だといわれている。また、強い紫外線を浴びた後に多発する場合があり、紫外線ダメージも一因ではないか? という説もあるそうだ。

形成外科医「良性の皮膚腫瘍なので、特に心配することはありませんが、老化が進み、常に服の繊維がイボを刺激していると、どんどん増え、大きくなっていくようです」

こんなイボには要注意!

形成外科医「ただし、イボやホクロの中には、ウイルスによる人に感染するイボや、皮膚ガンなど、要注意なものもあります。

●急に大きくなる
●出血する
●黒や茶色など、いろいろな色がつき始める
●直径が7mm以上

上記いずれかに該当するようでしたら、すぐに皮膚科を受診しましょう。特に、直径が7mmになると、悪性である可能性が高まります。

ですが、皮膚良性腫瘍である軟性線維腫は、直径が1cm程度。自分自身で良性か悪性かを見分けることはできないので、皮膚科医に診てもらってください」

小さなイボは小さな手術で簡単に取れて見た目もキレイ

形成外科医「美容的、且つ、イボに刺激を与えないためにも、形成外科や皮膚科で取ってもらったほうがいいでしょう。隆起した小さなイボなら、ハサミによる治療で簡単に切り取れます。

痛みや出血はさほどないのですが、血液をサラサラにする薬を飲んでいる人は、ドクターに事前申告を。

また、自分でハサミを使って切り取ると、バイ菌が入る可能性があるので、必ずドクターに切ってもらってください。

他に、液体窒素を用いた冷凍療法や、炭酸ガスレーザーでの治療もあります。

大きめの(約1cm以上)の軟性線維腫や懸垂性線維腫は、局所麻酔をし、イボの根元をメスで切り、傷を縫う簡単な手術で取れます。これは形成外科ではよく行われている手術です」

乾燥や衣服による摩擦を防ぎ、UVカットは首や胸もとにも

形成外科医「イボを手術で取っても、以前と同じようにしていたら、再発する可能性が高まります。イボをつくらない、これ以上増やさないためにも、日常でのケアが大切。

首まわりを刺激しない服を選び、下着は締め付けのキツくないものを選びましょう。アクセサリーも極力つけないようにしてください。

ローションやクリームなどによる保湿は、顔だけでなく、首やデコルテ(=胸もと)までしっかりと。皮膚がうるおっていると、服や下着による刺激が軽減しますから。

さらに、UVカットも顔だけでなく、首にも1年中塗ってください。胸もとの開いた服を着るときは、デコルテまで塗るのをお忘れなく」

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

その他の情報はこちら!

 

男前度が上がったら記事をシェア!
Men’s BeautyのSNSはこちらからフォローできます