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2日間で60%以上が消失!?記憶力を維持するメソッド〝マジック7〟とは(2020.11.07)

レム睡眠記憶ワーキングメモリーマジック7

仕事に全集中するあまり、彼女との記念日を忘れてしまった……なんてこと、あるのではないだろうか? それで「私のことなんてどうでもいいのね!?」と、お怒りモードになられ、慌てて弁明したりして。

毎日の暮らしの中で、必要なこと、やるべきことを忘れてしまうのは困りもの。しかし、『忘れる』という行為は、生物学的にはとても大事なことだという。

そこで、筆者が大学医学部 精神神経科学教室の教授に伺った内容を、メンズビューティー読者諸兄とシェアしていきたい。

大事なことを忘れないようにするための“3つの心がけ”

教授「脳の中に情報をどんどん詰め込んでいけば、いつかは飽和状態になるはず。そうならないように、生理的に『忘れるためのプロセス』があるのです。それがレム睡眠(※1)の役割にひとつだといわれています。

※1 レム睡眠:浅い睡眠。身体は休息しているが、脳は覚醒に近い状態にある

では、大事なことを忘れないための工夫とは、どんなことでしょう?

記憶とは『記銘・保持・再生』、つまり『覚えて、維持して、思い出す』こと。それぞれの要素を強化していけば、効果が望めるはずです。

まず、『それはどういうものか』、『何のためのものか』という、意味づけをしながら覚える習慣をつけること。

さらに、『そのとき(それをするとき)に、こうすれば楽しい』と気持ちを込め、『覚えたことを何度も繰り返すこと(リハーサル)をすれば、忘れにくくなります。

普通の人なら、記憶を維持する努力を怠っていると、2日もすると記憶の3分の2は消えてしまいます。

それを防ぐためにも、『意味づけをしながら気持ちを込めて』、『これはどんな目的で行うのか』、『何度も頭の中で繰り返したり、口に出して言う』の3つを心がけて、記憶の能力を維持する試みをしてみてはいかがでしょうか?」

柔軟な頭を維持するトレーニング『マジック7』

さらにもうひとつ、柔軟な頭を保つためのトレーニング法もあるという。

教授「私たちが『何かを行うために必要な情報収集能力』として、重要な役割を果たしているのが、『ワーキングメモリー(※2)』です。

※2 ワーキングメモリー:情報を処理するための記憶。すなわち情報を処理したり行動するのに必要とされる的確な記憶を、自分の記憶貯蔵庫から取り出す能力

じつは、この能力を保っていくことが、『柔軟な頭』であり続けるポイントなのです。

ワーキングメモリーは、年齢とともに能力が落ちてしまうので、その能力を落とさないためのトレーニング法を紹介しましょう。それが『マジック7』です。

何が必要なのか、『7つのアイテム』を思い浮かべて言葉にしてみる

まず、何かをしようと思ったときに、何が必要なのか、『7つのアイテム』を思い浮かべ、それを言葉に出して言ってみましょう。そうすることで、自分の記憶のチェックをします。

たとえば、カレーライスをつくることを想定してみます。最初に、レシピに必要と思う材料を7つ思い浮かべてください。

タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、牛肉……。どうでしょう、すぐに記憶の再生ができましたか? 材料が全部言えたら、次はスパイスを7種類、というように、新しい課題を脳に与えてみます。

そして、単に思い出すだけでなく、『牛肉の代わりになるものは何かないかな?』とか『コショウだけじゃなく、他のスパイスも加えたら、どんな味になるのだろう?』などと、工夫したり想像することによって、柔軟な頭が維持されていくのです。

このように、物事を考えて工夫する機能を担っているのも、ワーキングメモリーなのです。

もちろん、料理に限らず、毎日の生活のさまざまなシーンで『マジック7』を思い浮かべるといいでしょう。散歩をしているときに花が咲いていたら、季節の花を7つ、言葉に出して言っているのも、そのひとつです。

大事なのは、楽しみながらワーキングメモリーを上手に働かせる努力をすることです」

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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