• TOP
  • スキンケア
  • 男性に多く見られる盛り上がった濃いシミは〝イボ〟だった!

男性に多く見られる盛り上がった濃いシミは〝イボ〟だった!(2020.11.17)

男性と女性では、シミの種類は異なる。女性では、老人性色素斑(一般的にシミと呼ばれるもの)、肝斑(かんぱん)、雀卵斑(ソバカス)、後天性真皮メラノサイトーシス(真皮にできるシミ)、炎症後色素沈着の5種類。

男性では、老人性色素斑、炎症後色素沈着の2種類。ところが、男性にはシミではないがシミだと思われているものが多く出現している。それが『脂漏性角化症』(しろうせいかくかしょう)なのだ。

それについて、筆者が皮膚科医に教わった内容を詳しくお伝えしよう。

脂漏性角化症紫外線対策

『老人イボ』は30代から発症することもある

皮膚科医「脂漏性角化症は、『年寄りイボ』『老人イボ』『シミイボ』などと呼ばれるもので、加齢とともに増加する皮膚の良性腫瘍です。皮膚の老化現象のひとつですね。しかし、30代から現れ始める人もいます。

脂漏性とは、脂腺(皮膚の脂を分泌する構造)の多い部分にできやすいことを意味しています。角化症とは、角質が厚くなって硬く触れる皮膚の出っ張り、つまりイボのことです。

脂腺は毛穴にくっついて存在していますので、毛穴の多い顔面、頭部などに脂漏性角化症はできやすい。また、紫外線に当たることの多い顔面、頭部にできやすいのも同じですね」

シミも老人イボも紫外線で発症して濃くなる

皮膚科医「ほとんどの場合、最初の症状は平らな茶色から褐色のシミであることが多く、徐々に角化して(角質が増えて)イボになっていきます。

女性の場合は、ファンデーションやサンスクリーン剤で紫外線対策がなされているためか、脂漏性角化症まで進行せず、シミ(老人性色素斑)の段階で止まっている方が多い。

しかし、太陽光線に無防備な男性は、シミと脂漏性角化症が混在していたり、シミの一部が盛り上がって脂漏性角化症に進行している方が多く見られます」

老人イボは将来皮膚ガンになりやすいのか?

皮膚科医「脂漏性角化症の大きさは、米粒くらいの小さなものから、大きくなると500円玉くらいになることも。

どれだけ大きくなっても老人イボは良性の腫瘍ですので、皮膚ガンになる心配はありません。

良性ですので、放っておいて構わないのですが、年齢を感じさせる肌の変化は少しでも減らしたいものですね。

脂漏性角化症が治療してなくなると、みなさん「もっと早く取ればよかった」「イボがないだけで気分が変わりました」とおっしゃいます。

男性も見た目が大切な時代。人に与える印象が変わると、ビジネスの結果にも影響してくるのではないでしょうか」

液体窒素でイボを凍結させて取る方法

皮膚科医「脂漏性角化症は、加齢と紫外線の影響で生じます。シミやイボを予防するためにも、これ以上増やさないためにも、サンスクリーン剤は必須。

治療で取る場合、2つの方法がよく行われています。

ひとつは、液体窒素凍結療法です。これは保険診療内の治療ですので、一般の皮膚科クリニックで受けることが可能。自己負担もそれほど大きくありません。

液体窒素は沸点がマイナス196度ですから、液体の状態では、その温度以下。この液体窒素を綿棒などに染み込ませ、老人イボに5~10秒、白く凍結するまで当てては溶かすという処置を、1個のイボにつき4~5回繰り返します。凍傷を起こして、イボを死滅させる方法です。

液体窒素を当てると痛みが強く、治療後もヒリヒリしたような痛みがしばらく続くので、一度にたくさんの治療はできません」

炭酸ガスレーザーでイボを取る方法

皮膚科医「もうひとつは、炭酸ガスレーザーでの蒸散です。このレーザーは、イボの細胞の水分に反応して熱エネルギーに変換され、イボを細胞ごと焼き飛ばします。

麻酔の必要がありますので、イボのところに注射で麻酔薬を少量入れます。その注射は痛みを伴いますが、レーザー照射中に痛みはありません。

浅くイボを削り取るので、取ったあとは擦りむいたように赤くなります。この赤みは1週間くらい気になるかもしれませんが、さほど目立ちません。施術当日は少しヒリヒリしますが、翌日からは自覚症状もなし。

取り残しがないか確認しながら行いますので、再発はまずありません。1か月後には傷痕もなく治ります。

ただし、保険診療外なので、大きさにもよりますが、1個につき5,000円程度の治療費はかかります。しかし、治療中の負担の低さ、治るまでの速さ、仕上がりなど、満足度の高い治療法といえます」 

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

その他の情報はこちら!

男前度が上がったら記事をシェア!
Men’s BeautyのSNSはこちらからフォローできます