メンズヘルス専門医が指南!男性ホルモン値をアップさせる4つの方法(2021.01.12)
男性ホルモン値が高い人ほど結婚が早い!?
筆者は以前、メンズヘルス専門医(泌尿器科)に取材した際、こんな話を伺ったことがある。
それは「男性ホルモンの分泌量が多い男性ほど、若いうちに結婚しやすい」という医学的な報告があるということ。
男性ホルモンのひとつであるテストステロンは、判断力や決断力を高める作用があるからだ。しかし、テストステロンの分泌量は30代後半から減少し始める。
そこで、メンズヘルス専門医に日常生活で男性ホルモン値を上げる4つの方法を教わったので、共有していこう。
男性ホルモンの目減りを避けるためにも、20代であっても以下のような生活を心がけると、いくつになっても男の強さを維持できるはずだ。
1.スポーツ観戦で男を燃やせ!
メンズヘルス専門医「テストステロンには日内変動があって、午前中に高くて夕方頃から低くなっていきます。ピークは朝の8時~9時くらい。
若い頃は午前にブワ~ッと上がって、夕方頃からゆっくりと下降します。しかし、年齢を重ねるごとに、午前中の上昇がなくなり、朝も夜も低いまま。
しかし、短期的に上昇することもあります。例えば、好みの女性やエロティックなものを見たときなど。いちばん顕著なのが勝負事。自分が勝つと瞬間的にテストステロンは上昇します。
スポーツ観戦では、サッカーや野球、ボクシングなど、応援している選手が勝ったときもテストステロンは上昇します」
2.ノンアルコール&十分な睡眠を
メンズヘルス専門医「睡眠もテストステロンの分泌を左右します。8時間睡眠に比べ、4時間睡眠の男性は、分泌が2~3割ほど少ないそうです。
また、アルコールもテストステロンを下げる要因に。3週間毎日ビールを飲んだ人と、3週間毎日ノンアルコールビールを飲んだ人では、テストステロン値が3割近く違っていたという研究結果もあるほどです。
なぜ飲酒で男性ホルモン値が下がるのか、詳しいメカニズムの解明はこれからですが。
ノンアルコールのカクテルやビールを飲み、夜は早めに寝て、心身の疲れを自ら癒してあげましょう。
そして、朝勃ちしていたら効果があったということ。そうでなかったら、しばらくノンアル&早寝生活を続け、テストステロンの回復を待ちましょう。
男性にとって朝勃ちは健康のバロメーター。女性が肌の調子を気にするのと同じなのです」
3.朝ランで燃えるように仕向けよう
メンズヘルス専門医「筋肉も男性ホルモンに制御されています。筋肉を維持するにはテストステロンが必要。運動して筋肉をつけると、維持するためにテストステロンの分泌が上がってくるのです。
また、運動した後も一過性でテストステロンはアップします。オススメはジョギングなどの有酸素運動。
しかし、あまり疲れ過ぎると逆効果になるので、30分くらいの朝ランを目安に。テストステロンの朝上昇と運動効果が相まって、さらに分泌が高まると考えられます」
4.男性ホルモン値を上げる食材はコレだ!
メンズヘルス専門医「男性のテストステロンを上げる栄養成分は亜鉛。牡蠣やキャベツなどに多く含まれています。費用対効果を考えると、キャベツはとても有効ですね。
他に、ニンニク、玉ねぎ、長ねぎ、ニラには、アリシンという成分が多く含まれていて、テストステロンを上げてくれます。
ただ、アリシンは熱に弱いのが難点。生で食べるのがベストですが、香味野菜を大量に食べるのは難しいかもしれません。
しかし、アリシンはビタミンB1とくっつくと、熱に負けないアリチアミンに変貌します。
ビタミンB1は豚肉に多く含まれているので、餃子やハンバーグ、ニラレバ炒め、豚肉のスタミナ丼などを食すといいでしょう」
取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥
雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。
