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冷たくないのに冷たく感じる!? メントールを使って残暑を乗り切るお手軽な方法(2021.08.21)

メントールTRPA1ハッカ油

外を数分歩いただけで、頭、顔、首、背中から汗がダラダラ流れ落ちる日本の夏。「これはもう亜熱帯気候なのでは!?」と思ってしまうほど……。それ故、巷には冷え冷えグッズが溢れているのだ。

世に出ている冷え冷えグッズのほとんどにメントールが配合されている。そもそもメントールって何なのか? そこで、筆者が薬学博士や管理栄養士の方などから教わってきた情報を公開することにしよう。

メントールを上手に使って、まだまだ続く厳しい残暑を乗り切ってほしい!

そもそもメントールって何なのか?

塗ると冷たく感じるメントール(メンソールということもある)。薄荷(ハッカ)やミントの類だとわかっていても、その違いを説明できる人は少ないだろう。

唐辛子のカプサイシンや、梅干しのクエン酸などと同じように、メントールは薄荷などに含まれている成分のひとつ。『クエン酸配合』と『梅干し配合』では、全く異なるように、『メントール配合』と『ミント配合』では中身が違うのだ。

ちなみに、メントールは人工的につくられたものと天然抽出物の2種類が流通している。

メントールは冷たい物質?

メントールそのものは、氷やアイスクリームのように冷たくはない。だが、メントールはご存じの通り皮膚をスースーさせる。それ自体は冷たくないのに、なぜあんなに冷感があるのか?

現在のところ、『TRPA1』(※)という皮膚や粘膜の上にあるセンサーを刺激していることが何か関係あるのでは、といわれている。

※)主に感覚神経に発現し、刺激性の化学物質や侵害性の温度刺激を受容するセンター分子

しかし、シナモンに含まれる辛み成分も『TRPA1』を活性化するが、シナモンでは冷たさを感じない。正直なところ、それ以上のことはわかっていないらしい。

冷たくないのに冷たく感じさせる魔法のような働きがメントールにはあるのかも!?

虫刺されのかゆみ防止にもメントールは役立つ

メントールは皮膚の感覚を麻痺させる働きもある。何に便利かというと、かゆみに対してだ。

蚊に刺されたとき、かゆみ止めを塗るとスースーするだろう。これはメントールが配合されているから。

スースーする気持ちよさのために配合しているわけではなく、蚊に刺されたかゆみという感覚を鈍らせ、かきむしってしまわないよう配合されているわけ。

メントールは軽い炎症を抑える

また、軽い炎症を抑える働きもあるという。“あかぎれ”や“しもやけ”などで指が腫れ、赤くなったときに使うと、腫れや赤みが引きやすくなる。

シャンプーにもメントール配合タイプが多い。洗い上がりがサッパリし、とても爽快なだけでなく、頭皮に赤い“おでき”ができやすい人や、頭皮が軽く日焼けしてしまったときにも使用するといいだろう。

メントールは胃腸の働きを助ける

少量のメントールは胃腸にもいいのだ。メントールが胃粘膜に働きかけ、その刺激で胃がよく動き、消化液の分泌を促し、消化吸収を助けてくれる。

さらに、下痢止めしても研究されているので、夏場の消化不良や胃腸の弱りで下痢になったら、ミントティーを飲むのがオススメ。

メントールの入った漢方薬

東洋医学では、メントールそのものではなく、薄荷をよく使用している。辛涼解表薬(しんりょうげひょうやく)という分類に入り、身体を冷やす働きがあると考えられている。

薄荷が含まれている漢方薬は多く、例えばニキビの薬やアトピーの薬、頭痛や更年期症状などの薬に配合されている。薄荷はこれらの病気の熱を冷ますために使用されているそうだ。

薄荷、スペアミント、ペパーミントの違いとは?

薄荷、スペアミント、ペパーミントは、どれも似たようなものだと思いがち。だが、冷感であるメントールが入っていないものもある。それはスペアミント。

飴やシャンプーなどで、より冷感を楽しみたいなら、スペアミントより薄荷やペパーミントを選ぼう。

ただし、最近はスペアミントの商品にメントールを後から配合し、冷感をプラスしたものもあるので、成分表をチェックしてみるといいだろう。

メントール配合の製品あれこれ

【食品】飴、タブレット、ガム、ハーブティー
【食品添加物】ハッカ油
【生活用品】シャンプー、体拭きシート、ボティミスト、ボディジェル、石けん、歯磨き剤、口臭スプレー
【薬】かゆみ止め、胃腸薬、湿布、漢方薬

注目はハッカ油。これは薄荷から抽出したエキスで、食品添加物として市販されている。

原液なのでさまざまなものに混ぜることができ、お茶に垂らしたり、愛用のシャンプーや化粧水に混ぜたり、マスクに数滴垂らして清涼感を得たり等々、幅広く使えるから便利、

直接肌に塗布するのは刺激が強くてオススメできないが、自分の好みの量を調節できるのが楽しい。コスパもよく、薬局などで購入できる。

メントールでまだまだ続く残暑を乗り切る朝のお作法

朝の支度にメントールを役立てれば、爽やかな1日がスタートするだろう。

●朝シャンするならシャンプーにメントールを数滴混ぜ、地肌からスッキリさせる
●朝の洗顔後、愛用の化粧水にメントールを1滴混ぜて塗る
●水分補給はミントティーで
●シャツを着る前にメントール配合の汗ふきシートで、脇や首を中心にやさしく拭く
●メントール配合のシャツ用スプレーを下着やワイシャツに吹きかける
●汗をたくさんかく足の裏、指の間にメントールのジェルを塗り、乾いてから靴下を履く
●メントール入りのタブレットをなめ、水を一口飲む
●口臭エチケット対策を兼ね、メントール入りの口臭スプレーを携帯する

メントールTRPA1ハッカ油

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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