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【男前美容講座~成分編】近年“ヘパリン類似物質”配合のスキンケア製品が急増している理由を知ってる?(2021.10.24)

ヘパリン類似物質ヒルドイド

保険適用の皮膚治療薬が医療費を圧迫し、社会問題に!

『ヒルドイド』という治療薬をご存じだろうか? これは、皮膚科で処方される軟膏だ。

ヒルドイドの成分名である『ヘパリン類似物質』は、医療用医薬品の皮膚保湿剤。

人の肝臓で生成される糖類の一種『ヘパリン』に似た成分で、吸湿して皮膚の角層に水分を与える働きがあり、さらに血行促進効果や抗炎症効果もある。

ちなみに、ヘパリン類似物質が配合された先発医薬品が『ヒルドイドクリーム』。

その後発医薬品(ジェネリック)が『ペパリン類似物質油性クリーム』となる。

元々はアトピー性皮膚炎や湿疹のある方などに処方されている薬。

だが、SNSで「保険適用の数百円で、3万円のクリームにも匹敵するうるおい!」と発信されたことから、治療目的ではなく美容目的で処方してほしい、という人が急増。

2014~2015年にかけて、ヒルドイドだけで年間60億円もの医療費に膨れ上がってしまったのだ。

これは医療費全体のうち、ヒルドイドが0.4%も占めてしまった、ということ。

そのため、ヒルドイド自体を保険適用から外すべきか、と厚生労働省で検討されたという。

しかし、アトピーの方など、保険適用から外れると困る人が大勢いるため、今でも保険適用となっている。

『ヘパリン類似物質』ブームから医薬部外品への展開

こうした背景から、各社がヘパリン類似物質に商機を見出し、処方箋がなくてもドラッグストアなどで購入できる市販薬や、医薬部外品のスキンケア製品として登場させたというわけ。

でも、医薬部外品ではヒルドイド(医薬品)より効果が落ちるのではないか? 

と思う人もいるだろう。しかし、治療薬であるヒルドイドクリームは、軟膏特有のベタつきがある。

だからこそ、トラブルのない肌の人が日常的に使うスキンケアとしては、医薬部外品のほうがいいだろう。

心地いいテクスチャーや美容成分が配合され、保湿+αとしての効果が期待できる。

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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