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【3名の医師が回答】野菜や果物の摂取でガンは予防できる?(2021.11.25)

ガン予防

画像はイメージです

筆者が以前、何回かガン取材をした際、3名のドクターの見解には異なる部分が多々あった。それは、誰が正しくて誰が間違っている、というわけではない。

同じ部位のガンでも、人により治療法が変わってくるのと一緒で、ガンの予防法だって人により変わるのは当然だろう。

それ故、ひとつの質問に対し、あえて3名のドクターの異なる見解(同じ見解もあり)を公開することにした。それは、読者諸兄が実行できそうなガンの予防法を選び、取り入れていただきたいからだ。

3名の医師によるガン予防Q&Aは、3回に分けての公開。本稿は2回目の公開になる。

Q食物繊維で大腸ガンは予防できるのか?

医師A「国内外の複数の疫学調査から、食物繊維が不足すると大腸ガンのリスクを上げますが、1日10gを摂れば、それ以上摂っても予防効果がないことが示されています。

ただし、食物繊維は心臓病や糖尿病など、全般的な健康にいい効果をもたらすのは確か。ですから『日本人の食事摂取基準 2020年版』に定められている、18~64歳の男性21g以上/日、15~64歳の女性18g以上/日を目標に食物繊維を摂取しましょう」

医師C「腸内にいる善玉菌は食物繊維が大好物です。腸の動きを高めるので免疫機能も高まり、ガンの予防に役立つかもしれません」

Q 野菜や果物の摂取でガンを予防できる?

医師A「野菜・果物の摂取量が多いと、食道ガンや胃ガンのリスクが低くなることが報告されています。一方で、野菜・果物の摂取で大腸ガンなどのリスクは低下しないことが示されています。

また、ブロッコリーやキャベツなどアブラナ科の野菜の摂取量が多いと、ガンになりにくいという報告が複数あります。

これは、アブラナ科の野菜に含まれるイソチオシアネートという物質が、発ガン物質の解毒作用を高めることに関与していると指摘されているため。

しかし、その効果がどの程度ガン抑性に貢献しているのかは不明です。現段階では、成分に関わりなく、いろいろな種類の野菜・果物を摂るのがいいでしょう」

医師C「フィトケミカル(※1)成分やビタミン、ミネラルを豊富に含んだ野菜を食べることで、サプリメント以上に効率良く、そして美味しく、アンチエイジングやガン予防に貢献する食事ができると思います」

※1)紫外線や動物、鳥、昆虫などの天敵や、雑菌など有害なものから身を守るために、植物自身がつくり出した色素や香り、辛味、苦味、アクなどの成分のこと。必須栄養素ではないものが多いが、人の健康を維持する様々な働きがあることが研究で明らかにされている。主に、植物の色素やアクに代表されるポリフェノール、緑黄色野菜の黄色、橙色、赤色に代表されるカロテノイド、刺激のある香りや辛みに代表される含硫化合物に分けられる

Q コーヒーはガン予防になるのか?

医師A「日本人などを対象とした疫学調査では、コーヒーを飲む習慣を持つ人は、すい臓ガン、子宮体ガンなどのリスクが低いことが一貫して明示されています。

しかし一方で、コーヒーが胃を荒らしたり、高血圧や脂質代謝異常、膀胱ガンとの関連も指摘されているので、飲み過ぎには注意しましょう」

医師B「カフェインは骨に含まれるカルシウムを溶け出させてしまいます。コーヒーを120g飲むごとに、10mgのカルシウムを摂取すべき、というアメリカでの報告もあるほど。

骨の健康を考える上では、コーヒーは控えめにしたほうがいいのではないでしょうか」

Q 紫外線はガンのリスクを高める?

医師B「紫外線による皮膚ガンのリスクは、日本人では気にするほど高いものではないと思います。

アンチエイジングの観点から、皮膚老化を予防するために紫外線対策を万全に行うのは理にかなっているとは思います。ですが、ビタミンDの合成には皮膚を紫外線に10分前後、あてる必要があります。

そういった理由から、完全に紫外線をシャットアウトするのは得策ではないと思います」

医師A「骨の健康のためにもビタミンDは欠かせないので、紫外線に短時間あたることは必要だと思います」

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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