タトゥーはレーザー治療できれいに消せるのか?(2022.02.19)

タトゥー除去レーザー治療脱色素斑

若気の至りで入れたタトゥーを消したい……

若気の至りで入れてしまったタトゥー。新社会人になったことだし、もう消してしまいたい……と思うこともあるだろう。

“タトゥーを消す”といえば、一般的にはレーザー治療。でも、跡形もなくきれいに消せるのか? 肌に不具合は生じないのか? 等々の不安もある。

そこで、筆者が皮膚科医に教えてもらったことを公開していこう。

レーザーで消せるタトゥーの色は限られている

皮膚科医「墨汁などの黒い色素は、あらゆる可視光線を吸収するので、青色から黒色の刺青は可視光線を照射する短パルスレーザーで治療することは可能です。

しかし、赤や黄色、緑といった種々(しゅじゅ:様々な物事や種類が揃っていること)の色がついている刺青の場合、個々の色素に吸収される波長のレーザー光を照射しなければなりません。

市販されている短パルスレーザーの機種には限りがあるため、限られた色の刺青しか治療できないのです。

つまり、現在市販されているレーザーでは、黒~青色系、赤、緑以外の色素の除去はできないのが普通です。

したがって、一部の色の色素が残るのであれば、外科的切除や植皮術のほうがよいと思われます」

レーザー治療を何回もやると元々の肌の色素まで消える!?

皮膚科医「一般的にアマチュアが入れた刺青は、刺入(しにゅう)された墨汁が少量であることが多いため、数回のレーザー治療でほぼ消失します。

ですが、プロが入れた刺青や器械で刺入した刺青の場合は、色が褪せないように多量の色素が刺入されているので、何回もレーザー治療を繰り返さなければなりません。

その結果、レーザー治療部位が脱色素斑(=白斑)になる可能性が高まります。何回もレーザー治療を行うと、メラノサイト(色素細胞)も破壊されてしまうので、色素が抜け、そこだけ白くなってしまうのです。

患者さんの中には、刺青の色を薄くしたいだけでなく、刺青をした事実を隠したい人もいます。何回もレーザー治療を繰り返すと、刺青の形で脱色素斑となるので“刺青をした”という事実が残ることも。

このような場合は、傷跡が残るものの、外科的切除や植皮術のほうがいいかもしれません。

また、鉛筆を刺したなどの外傷性刺青は、刺入された異物は少量のことが多いので、数回の治療でほぼ消失します」

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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