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日本人の死因トップ! ガンに負けない身体づくりの秘訣とは?(2022.02.21)

ガン細胞NK細胞白血球副交感神経

厚生労働省発表による2016年から2019年における日本人の死因第1位は、悪性新生物である。悪性新生物とは腫瘍、つまりガンだ。

国は多額の予算をガン研究に費やし、世界中の製薬メーカーも膨大な研究費を使い、ガンの新薬開発にしのぎを削っている。しかし、それでも克服できないのがガンなのだ。

ところが我々人間は、どんな抗ガン剤よりも強力にガン細胞を消滅させる機能を有している、とアンチエイジング専門医は説く。その詳しい内容を読者諸兄と共有していきたい。

毎日、数千個のガン細胞が生まれてもガンが発症しない理由

アンチエイジング専門医「毎日数千個のガン細胞が生まれているにも関わらず、ガンが発症しないのは免疫が十分に働いているからです

裏を返せば、免疫の働きが弱まったときに、毎日生じる数千個のガン細胞を消すことができなくなり、ガンが発症するのです。

免疫は、身体の中でガンと戦っているだけではありません。身体の機能を損ない、病気に向かうようなほぼすべての反応に対し、免疫は働いています。

多くの病気は細菌やウイルスなどの感染が原因です。つまり、元々身体にない構造を持つ外敵なので、敵の特徴を活かして作戦を立てることが可能。

ですが、ガンの場合、防御の対象となるのは遺伝子のほんのわずかなトラブルから生じた“内なる敵”。つまり、正常細胞との差がわずかであり、作戦が立てにくいのです。

故に、抗ガン剤を用いた化学療法や放射線療法では、副作用が生じてしまう。それは、ガン細胞と正常細胞の差はほとんどないからです」

ガン免疫の主役“NK細胞”とは?

しかし、我々の身体では1日に数千個生まれるガン細胞を、正常細胞に障害を与えることなく毎日殺している。

ガンに対する免疫にはいくつもの方法があるとわかっているが、その中でも主役を演じているのがNK(ナチュラルキラー)細胞だという。

アンチエイジング専門医「NK細胞がどのようなものかを理解していただくため、免疫について説明したいと思います。

免疫の担い手は白血球です。細菌に感染すると、白血球数が増えて外敵に対しての攻撃力を増します。このときに、白血球の中の好中球という仲間が増えて細菌と戦います。

ガン細胞NK細胞白血球副交感神経
ガン細胞を攻撃する白血球のイメージ

ガンに対しては白血球の中のリンパ球という仲間が免疫を担当。NK細胞はこのリンパ球の中に含まれる、ある種の細胞なのです。

リンパ球にはNK細胞の他にB細胞とT細胞があります。リンパ球は、ウイルスなどに対して攻撃の準備をしているので、基本的には外敵が侵入する可能性が高い小腸や皮膚などに多く存在しています」

NK細胞は全身の血液中に広く分布している

アンチエイジング専門医「B細胞やT細胞の多くが皮膚や小腸に存在し、外敵の侵入に備えているのに対し、同じリンパ球の仲間であるNK細胞は全身の血液中に広く分布。そして、異常な細胞やウイルスなどを見つけると即座に攻撃を仕掛けます。

しかも、高濃度のセンサーを備えているので、どのような種類のガンでも見分けることができるのです。

ガン細胞は毎日数千個発生していますが、全身のどこで発生するかは誰にもわかりません。全身にくまなく分布し、高感度センサーを備えたNK細胞がいてくれるからこそ、私たちはガンを発症しなくて済んでいるといえますね」

NK細胞を自分で活性化する方法とは?

では、自分でNK細胞を活性化させる方法はあるのだろうか?

アンチエイジング専門医「それは、1=十分な睡眠、2=リラックス、3=適度な運動、4=笑い、 5=ビタミンCなどの栄養素の摂取、だといえます。

1~3は日常において、すぐにでも応用可能な生活習慣でしょう。これらの条件は、いずれも自律神経における副交感神経が優位になる状態です。

副交感神経が優位になっているときは、筋肉の緊張がほぐれ、手足が温かく感じます。そして唾液が十分に分泌され、お腹の腸が適度に動くので、心地よい空腹感を伴います。

どうやったら身体がリラックスできるのかわからない場合には、こられの感覚を頭で想像し、再現しようとするだけでも、徐々に副交感神経が働いてきます。ぜひ試してみてください」

作り笑いでもNK細胞は活性化する!

アンチエイジング専門医「笑いと免疫の関係を研究している医師は、漫才や落語などを聞いて笑うことでNK細胞の活性が上がるというデータを出しています。

実際に笑うだけでなく、鏡に向かって笑顔の表情をつくるだけでもNK細胞の活性は上がります。作り笑いをするだけでも、ガンの予防につながるわけです。

ストレスというと、まず精神的なものを想像しますが、私たちの身体は、薬を飲んだとき、喫煙、お酒の飲み過ぎ、運動のやり過ぎ、栄養状態が悪いときなども、同様にストレスを感じています。

さらに、多くのガン患者さんは、つらい治療を受け、さらに強い不安などを感じ、とてもストレスフルな状態だといえるでしょう。

このような状態では、NK細胞の活性が低下しています。できるだけ意識的に気分転換を図り、作り笑いであってもNK細胞の活性が上がることを思い出していただきたいと思います」

NK細胞を活性化させる栄養素の代表はビタミンC

アンチエイジング専門医「NK細胞の活性を増強させる栄養素の代表はビタミンCです。

何となくビタミンCは身体に良さそうな印象を持たれていますが、免疫との関係において、NK細胞の活性化はビタミンCが持つとても大切な機能です。

ビタミンCを日頃から飲んでいると風邪をひきにくくなるとか、インフルエンザにかかっても軽く済んだ、などという経験も、ビタミンCのNK細胞の活性化が関与しているということです。

また、高濃度のビタミンC点滴をガンの治療に応用することも行われています」

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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