元ナンバーワンホストが語る!「酒は飲まない」「タバコは吸ったことがない」実践している美容テクの数々(2022.02.21)
ホストは、女性に好かれるための美容のプロでもある。そんなホストの中でも、ナンバーワンホストは、どんな美容を意識していたのだろうか?
伝説のホストと呼ばれ、現在はモテさせ屋として企業講演や婚活コンサルタントとして活躍する井上敬一氏。ホストになって1ヶ月目から5年間連続でナンバーワンをキープし続け、当時の関西最高記録となる1日1,600万円の売り上げを達成したことがある。
彼はホスト時代、女性客に好かれるためにどんなスキンケアや身体のメンテナンスをしていたのか。そこにはある統一されたルールが隠されていた――。
基本ルールは「ルックスは人のために」
井上氏は、美容や身だしなみを意識する際、ホスト時代から現在に至るまで、ずっとあるルールを守ってきたという。
「私は『ルックスは人のために』というコミュニケーションのルールを作っています。スキンケアも身体のメンテナンスも、自分がどうしたいかよりも『誰に好かれたいか』『誰に受け容れられたいか』から考えます。
僕がホストやっていた頃は、まだ肌が黒い男性が好きな女性が多かったので、スキンケアよりもむしろ日焼けオイルを塗って外に出ていました。今は逆です。普段から日焼け止めを塗って外を歩いています。また、寝る前にはもちろん化粧水やクリームはつけます」
スキンケアのポイントはどんなことにあるのだろうか。
「ポイントは化粧水やクリーム選びは女性にまかせるということでしょうか。やはりこれは女性に好かれるという観点です。女性がこうなって欲しいという願望が含まれたものをチョイスすることの大切さですね」
ホスト時代から現在にかけて実践している美容テクニック
井上氏は、スキンケア以外でも色々な美容行動を行っているという。
美顔器でリフトアップ
「最近はヤーマン『メディリフト』という、電気刺激で筋肉を動かすEMS美顔器を使っています。いくら肌が綺麗でも、皮膚自体が下がってくるとどうしても若々しさがなくなってきますからね」
相手によって眉の形を変える
「顔周りで重要なのは眉の形。僕がホストをやり始めたときには、眉をまったく手入れしたことがなく、先輩の女性客から『眉毛やってあげる』と言われ、そのときに初めて気付きました。今やどんな男性も眉毛の手入れくらいはしていますが、大切なのは最初に申し上げたように、誰に好かれたいか、誰に受け容れられたいか、また、どう見られたいか、によって眉の形も変えるべきだと思っています」
ジャンクフードを控える
「スキンケアの根本は、食べ物ではないでしょうか。僕は添加物が多く入っていたり、世間で言われるジャンクフードなどが今でも大好きなんですが、最近はスキンケアの観点から、前よりかなり減らしていると思います。また、オーガニックなものを食すようにも心がけています」
質の高い睡眠をとる
「昔は寝ないのがカッコいい、寝てる暇あるなら仕事と遊びに挑戦する!という価値観で生きていたのですが、睡眠こそスキンケアに本当に大切だということ、またちゃんと寝て仕事のパフォーマンスを上げてイキイキと生きることもスキンケアの一つだと思うので、昔より意識して質の高い睡眠を取るように心がけています」
アルカリ性の温泉湯に入る
「僕の場合は自分の肌に合う、アルカリ性の温泉に入ってしっかり寝る。コレが最高のスキンケアでもあります。要は、中からと外からの両方の面からスキンケアをしないと、真のスキンケアではないのかなと。できれば若いうちからやっておいたほうが良いかと思います。『処置より予防』ですね」
「タバコは吸ったことがない」「お酒は飲まずに接客」
「タバコは吸ったことがありません。また、毎日お酒を飲んでいると身体にも悪いですし、仕事のパフォーマンスも落ちるので、僕はホストをしているときにはお酒を飲まずに接客していました。そして、それを許してもらえるお客様との信頼関係を結ぶことに注力してました。当時、誰も『飲まずに売上を上げる』なんて考えたことがなかったので、みんなびっくりしていましたが、僕は身体が資本なのだから絶対的に大事だと思ってやっていました。
また、社会人サッカーもやってたので、週に一度は試合に行ってました。ですので日々のランニングや筋トレは欠かすことができません。そのためにもお酒を飲まないのが必須というのもありましたね」
大事なのは持続性。目的を明確に!
「ルックスは人のために」というルールに基づき、様々な美容を実践してきた井上氏。大事なのは「持続性」だという。
「スキンケアも身体のメンテナンスもやり出すとキリがないです。大事なのは『瞬間風速』よりも『持続性』。自分が続けられる、ということを前提にやっていくほうが良いと思います。そのためには、目標ではなく目的を明確にすること。何キロ痩せるとか、美肌を目指すとか、だけでは人は頑張れませんし続きません。『なぜそれをやるのか?』『何のためにそれをやるのか?』という目的が明確でないと続かないのです。
例えば『若い社員とのジェネレーションギャップを埋めるために肌を綺麗にする』、『人生100年時代を最後まで現役で仕事もまっとうするために健康でいる』、『先生が太っていたら生徒の指導のときに自己管理をしろと言っても説得力がないから痩せておく』など。
目的が明確だと、しんどさ、面倒臭さを乗り越えられます。ちなみに僕は今でも『女性にモテたい!』という明確な目的があるので、誰よりもストイックに続けられるのかもしれません(笑)」
伝説のホストの美容テクニックを知ることができた今、そのテクニックを真似するだけでなく、まずは自分の「目的」をハッキリさせることから始めるのが良さそうだ。
取材協力/井上 敬一 氏
モテさせ屋 コミュニケーションデザイナー 婚活コンサルタント
兵庫県尼崎市出身。立命館大学中退後、ホスト業界に飛び込み1ヶ月目から5年間連続ナンバーワンをキープし続ける。当時、関西最高記録となる1日1600万円の売り上げを達成。業界の革命児として、PrinceClubShionをはじめとしたシオングループオーナー業を経て、現在は実業家として企業、個人のブランディングやアパレル、サムライスーツなどのプロデュースを手掛ける他、人に好かれるコミュニケーションを伝える研修・講演を展開している。
また、約20年間のホストクラブ経営の経験をもとに、接客術や人間関係の築き方を活かし、2015年4月から始めた「恋愛・結婚セミナー」は多くの悩める女性を恋愛や結婚の成功に導き、卒業生は600人を超える。
取材・文/椎原あゆみ
