とうもろこしを使った夏バテ防止メニュー<冷製ポタージュ編>【プロが教える体に効くレシピ】(2016.08.03)
暑くなって体温が上がると、皮膚の血管が拡張して血液が体の表面に集まって汗をだす。
これにより人間は体温の調節をしているわけだが、湿度が高いと汗の蒸発が妨げられ、体温調節が難しく、熱が体内にこもって疲れやすくなってしまう。
また、食生活の面では、暑さによって「暑い→だるい→食欲がない→飲料水の取りすぎ→消化力の低下→食欲不振」という悪循環がおこる。
さらに暑さで寝苦しくて生活のリズムが乱れがちに……その結果、体調が崩れて夏バテを起こしてしまうと言われている。
暑さ、湿度がだんだんと厳しくなってきた今日この頃、夏バテ防止のポイントを抑えておこう。
夏バテ予防のポイント
1、食事は量より質を考えて摂取する
食欲がなくても1日3食、胃に負担がかからない消化のよい良質のたんぱく質(卵、肉、魚、牛乳など)ビタミン(野菜や果物など)、ミネラル(牛乳や海草など)をバランスよく、少しずつでもいろいろな種類の食品を摂るといい。
2、香辛料を上手に使って食欲増進をはかりましょう。
生姜やわさび、こしょうなどの香辛料、シソ、みょうが、ねぎなどの香味野菜は食欲を増進するため、積極的に摂るようにしよう。
3、冷たいものを取りすぎない
清涼飲料水やアイスなと冷たい飲み物や食べ物をとりすぎると胃腸をこわしたり、食欲がなくなってしまう。特に寝る前は控えること!
4、新鮮な野菜や果物をたっぷり取り、水分、ミネラルを補給
太陽をいっぱい浴びて育った夏の野菜は、ビタミン類がいっぱい。暑くなると汗と一緒にビタミン類も流れ出てしまうので、緑黄色野菜をたっぷり摂ろう。
5、ビタミンB1を忘れずに摂取!
夏場は、ビタミンB1の消耗が激しくなる。不足すると体内に摂取された栄養をエネルギーに変換できにくくなってしまうのだ。
ビタミンB1を豊富に含む食品は、豚肉、うなぎ、大豆、玄米、ほうれん草、ごまなど。アリシン(ニンニク、ニラ、ねぎ、玉葱など)を含む食品と一緒に食べるとビタミンB1の吸収が良くなる。
6、疲労回復にクエン酸を摂る
クエン酸(レモン、グレープフルーツ、オレンジ、梅干など)は、疲労の原因となる乳酸を排出する機能がありますので、積極的にとりましょう。
これを踏まえた上で、今回、COVA TOKYOの今井秀一郎氏にメニュー考案してもらった。
前編では、食欲がない時でも食べやすい『とうもろこしの冷製ポタージュ』を紹介する。
