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次世代デオドラントのキーワードは「再生」にあり(2016.11.15)

マンダムは、先端化粧品科学共同研究講座(大阪大学大学院薬学研究科とマンダムとの共同研究講座)において、発汗制御に繋がる次世代のデオドラント剤創出に向けた基盤技術の研究開発に取り組んでいる。

今回、大阪大学の蛋白質研究所、医学系研究科、薬学研究科と共同で、発汗機能の再生に関する研究を行った。
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1.ヒト皮膚組織から汗腺細胞を単離する方法を確立

汗腺の発汗機構は古くから研究が進められてきたが、近年、目覚ましい進歩を遂げている再生医療の技術を応用した汗腺の再生が、汗腺特有の疾患の治療において注目され始めている。

今回、マンダムは生活者の発汗異常による悩み(多汗や汗臭)の解決に向けて、汗腺の再生による、発汗機能の正常化に着目。そこで、まず汗腺のどの部分に幹細胞が存在するのかを解明する為に、ヒト汗腺を構成している4つ細胞集団を、別々に純度良く単離する方法について検討した。
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ヒト汗腺は、汗の通り道である汗管と、汗が分泌される分泌腺に分けられ、汗管は汗管管腔細胞と基底層細胞から、分泌腺は管腔細胞と筋上皮細胞からできており(図1)、それらの細胞集団を、精度よく標識(試薬によって見分けが付くように検出)できるマーカー(αSMA、Keratin8、S100P、S100A2)を特定することに成功。(図2)
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これにより、ヒト汗腺の分泌腺における管腔細胞と筋上皮細胞の2つの細胞を、純度よく単離する方法が確立できた(図3)。この方法は、汗腺幹細胞の解析だけでなく、様々な汗腺の研究に応用できると考えている。
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2.汗腺の機能を維持する汗腺幹細胞を発見

確立した汗腺細胞の単離方法を利用して、汗腺を構成する細胞のうち、どの集団が汗腺幹細胞なのかを検証した。幹細胞の証明には、幹細胞としての特徴である自己複製能(細胞が何回も繰り返し増殖する能力)と多分化能(異なる細胞へと変化することができる能力)をその細胞が有しているかどうかで判断している。

ヒト皮膚組織から単離した筋上皮細胞、管腔細胞などの汗腺細胞を、それぞれ生体外で培養することによって、自己複製能と多分化能を有するかどうかを評価したところ、筋上皮細胞がそれらを有していることが分かった。これにより、汗腺の中にある筋上皮細胞が幹細胞であることが判明した(図4)。
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3.汗腺の幹細胞から汗腺様の構造体の再生に成功

筋上皮細胞から形成された細胞塊の断面像を、αSMAとKeratin8 を用いて観察したところ、細胞塊の外側にαSMA(筋上皮細胞のマーカー)が、内側にはKeratin8(管腔細胞マーカー)がそれぞれ陽性の反応を示した。

これらにより、細胞塊の外側には筋上皮細胞が、内側には管腔細胞がそれぞれ形成されていることが判明。よって、筋上皮細胞から形成されたこの細胞塊は、汗腺様の構造体を形成していることが明らかとなった。(図5)

今後は、この汗腺様の構造体を利用して、汗腺の発汗機能の解析を行っていくとのこと。

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文/編集部

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