「結婚ができない」3つの理由(2018.02.02)

【「自然な出会い」を待っていても、 なかなか相手は現れない】

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山田 昌弘(やまだ まさひろ)氏
中央大学文学部 教授

1981年東京大学文学部を卒業し、 86年同大学院社会学研究科博士課程を退学。 社会学者として活躍しており、 「パラサイト・シングル」「婚活」「格差社会」など数々の社会的な新しい概念および言葉を生み出し、 世の中に浸透させたことでも知られる。 専門は家族社会学で、 晩婚化や少子化について、 愛やお金の視点から研究しているほか、 NPO法人全国結婚支援センター理事も務めている。

■結婚意欲の高い日本人

日本社会では、 未婚者の結婚意欲がそもそも高く、一生結婚するつもりのない人は、出生動向調査によると、 未婚者に限っても1割程度にすぎない。

また、 欧米では、 恋人となっても結婚するかどうかは分からないので、 マッチングサービスでも、 交際相手を求めるものが一般的である。

日本では、 結婚を前提にした交際を望む人が多いことがわかる。

■高い結婚意欲に反して独身にとどまっている理由

日本では、 独身にとどまっている理由について、 積極的な理由(必要性を感じない、 学業や趣味に打ち込みたい)よりも、 消極的な理由(適切な相手に巡り会わない、 異性とうまくつきあえない、 結婚資金が足りない)が多いのが特徴である。

欧米でも結婚は減っているが、 その代わりに同棲や独身で恋愛を楽しむ、 未婚で子供を育てるという選択肢が普通のものとして認められている。

しかし日本では、 「親しい異性とは結婚するもの、 未婚で子供を産むのはよくない」という意識が未だ強いため、 積極的理由で独身にとどまる人は比較的少ない。

Omiaiユーザーは、 全体と比べて、 積極的な理由の中では「仕事や趣味にうちこみたい」という理由が全体に比べて多い。 そして、 消極的な理由全てで、 選択する人が上回っている。

これは、 Omiaiユーザーには「仕事や趣味に打ち込んでいるから出会いがない、 出会いがないから、 異性とうまくつきあえない」という悪循環に陥っている人が多いことが伺われる。

■「適切な相手に巡り会わない」女性と「結婚資金が不安」な男性

恋人がいない理由において男女を比較してみると、 ともに「適切な相手に巡り会わない」「異性とうまくつきあえない」「結婚資金が不安」の三つが大きな理由となっている。

特に、 女性は「適切な相手に巡り会わない」ことを選ぶ人が多く、 一方で男性は「結婚資金」をあげる人が多い。

また、 次の「結婚の障害」でも、 男性の三分の二が「結婚資金」をあげており、 交際相手がいない段階でも、 結婚後は男性が経済的に扶養するという意識がまだまだ強いことが分かる。

Omiaiユーザーの男性は、 未婚者全体と比較すれば収入は高いが、 それでも結婚資金の心配をする自信のない男性の姿が浮かび上がった。

■結婚したい人が、 現状を打破するには

消極的な理由で恋人がいない人に対しては、 まず、 「自然な出会い」を待っていても、 なかなか相手は現れない ということを理解してもらう必要がある。

そして、積極的に出会いの機会を増やすことが、特に女性に対しては求められる。

また、「異性とうまくつきあえない」という人には、 とにかく、 異性と話す経験を積むことが、そして、自分を客観的にみてくれるような“恋愛の先輩”のアドバイスを聞くことが重要だと考えられる。

そして、経済的な問題に関しては、共働きを前提として女性も経済力をつけ、男性は家事などができることをアピールすることが求められよう。

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