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エイジングケアに欠かせないミトコンドリアに不可欠なタンパク質「ヘム」(2015.08.16)

◎ATPや代謝水の生産に必要不可欠

高校の化学の授業で誰もが耳にしたことのある「ミトコンドリア」。あなたは「ミトコンドリアとは何か」と聞かれたら正確に答えられますか? ミトコンドリアとは細胞内小器官のこと。健康に最も大切なことは、ミトコンドリアを元気にすることだと私は考えています。今回は、そのミトコンドリアに欠かせないタンパク質「ヘム」についてお話しします。

私たちは呼吸するにも食べたものを消化吸収するにも、すべての活動に必要なエネルギー通貨「ATP」(アデノシン三リン酸)をミトコンドリアで作っています。細胞が自ら作り出す水のことを「代謝水」といいます。この代謝水を作り出す能力が高いミトコンドリアほど、肌の保湿力、弾力性を高く維持できるため、エイジングケアに欠かせないのです。

これらATPや代謝水を生産するのに必要不可欠なタンパク質がヘム(heme)です。ヘムは生命の根源を支える、極めて重要な物質なのです。その生理作用は、50以上を数えます。一部を挙げると、

一、酸素を全身の細胞まで届ける「ヘモグロビン」(酸素運搬ドライバー)はヘムとグロビンタンパク質によって合成。

一、「シトクローム」という導線により電子伝達系を介して、効率的にATPが生産されます。この原料がヘム。

一、デトックス作用のある「シトクロームP450」の原料もヘム。

一、男性ホルモン(テストステロン)合成にもヘムは必要不可欠。以前、男性は30歳を過ぎるとテストステロンが低下していくというお話をしました。その一因はヘム合成の低下です。

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◎ヘムが不足するとシミや加齢臭が発生

ヘム不足は、ミトコンドリア機能を低下させます。ATP、代謝水が減少するため、疲れやすく、肌が乾燥してきます。

実は、ミトコンドリアには矛盾した営みがあります。エネルギー生産工場であるプラスの面と、その一方で「活性酸素」を生み出すというマイナス面があるのです。

クルマに例えるならば、ミトコンドリアはエンジン、ガソリンはATP、排気ガスが活性酸素です。活性酸素は、遺伝子、細胞膜を攻撃し、がん細胞を作り出し、動脈硬化の原因でもあり、また、加齢臭やシミ・ソバカスの原因にもなる老化の元凶です。

では、ヘムを増やすにはどうしたらよいのでしょうか。それは、ヘムの原料であるALA(アミノレブリン酸)を増やすこと。最新の研究では、このALAがミトコンドリアのカギを握ることがわかってきました。ALAを効率よく生成、もしくは外から摂取することが、究極のアンチエイジングだと考えます。

齋藤真嗣医師

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さいとうまさし/1972年生まれ。ニューヨーク州医師。専門は、腫瘍内科・感染症。著書に70万部超の『体温を上げると健康になる』。

 

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