「難聴」は加齢と関係なし!?若年層に広がる「スマホ難聴」(2018.07.11)
若年層に増加中の「スマホ難聴」など、耳のトラブルを改善するセルフケア
「難聴」と聞くと大半の人は、加齢に伴って起こる高齢者特有の耳の病気と思うだろう。
実は、医学的に見て難聴は加齢と相関関係はなく、それどころか「一般のビジネスパーソンや主婦、さらには小中学生にまで難聴などの耳のトラブルは広がっています」と警鐘を鳴らすのは、「日本で唯一の目と耳の専門施術院」日本リバースの今野清志院長。
著書の『驚くほど耳がよくなる! たった10秒の「耳トレ」』(SBクリエイティブ)で今野院長は、仕事・育児のストレスが関与すると考えられる突発性難聴や耳鳴り、そしてスマホのイヤホンで音楽を聴き続けて耳が悪くなる「スマホ難聴」が増加していると述べている。
はっきりとした自覚症状がなくとも、ストレスや疲れの蓄積で「じわじわと耳の健康が蝕まれている」こともあり、油断はできないとも。そのため、本書では、耳の健康状態が分かるセルフチェックが3つ掲載されている。
3つともやってみて1つでも「異常」の結果が出たら、「いつ突発性難聴や低音難聴などを発症してもおかしくないレベル」だという。
ためしにその1つ「腹式呼吸をしてみよう」を以下に紹介するので、やってみよう。
腹式呼吸のセルフチェック
イラストにしたがい、鼻から大きく息を吸い込んで、お腹を膨らませる。
そして、口から息を吐きながら、お腹を凹ませる。
これで、「お腹は多少は動くけれど、大きく膨らませたり凹ませたりできない」のであれば「軽度」(=耳の健康が蝕まれつつある)、全く腹式呼吸ができないのであれば「異常」となる。
「腹式呼吸と耳に何の関係があるのか?」と、いぶかしむかもしれないが、今野院長によれば、腹式呼吸ができないのは自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスの乱れがあるからだという。
過労などが原因で交感神経が優位な状態が続くと、胃腸の働きが衰え、全身の筋肉も緊張して腹式呼吸がやりづらくなる。
言い換えれば、腹式呼吸ができないのは、自律神経のバランスに問題を抱えているというサインであり、耳も自律神経のバランスの乱れに大きな影響を受ける。
実際、耳のトラブルで今野院長を訪れる人の大半が、腹式呼吸がうまくできないという。
