鮭の赤い色素「アスタキサンチン」は肉体と精神の疲れ改善に役立つ(2018.07.26)
トマトやアセロラなど、“赤い”野菜や果物は高い栄養価を秘めているものが多いといわれている。
2017年には“赤い”スーパーフードが話題になり、ビーツやゴジベリーも一目置かれるようになり、”赤い“食べ物への注目が高まった。
野菜や果物だけでなく、海の中にも「アスタキサンチン」と呼ばれる”赤い“力がある。
サケやエビ、カニ、鯛など、海の生物に共通する鮮やかな赤色の正体は「アスタキサンチン」だ。
これらの赤い生物は、アスタキサンチンを含む餌を多く取り入れて体が赤くなる。
ただしこれは、見た目が鮮やかできれいになるためではない。
厳しい自然界を生き抜くためなのだ。
サケの生命活動を支える「アスタキサンチン」
山奥の川で生まれたサケは、稚魚の時に川を下り、大海原を回遊しながら成長する。
成長したサケはやがて、記憶を頼りに故郷の川へ戻り、産卵を終えて力尽きる。
サケは、生まれた川が、どんなに遠くても、どんなに険しくても、子孫を残すために遡っていく。
他の魚と比べても非常に過酷な一生を送るサケの生命活動には、多くのエネルギーが必要となるはずだが、その秘密がアスタキサンチンにあるといわれている。
もともと、白身の魚であるサケは、まるでその過酷な運命に立ち向かう準備をするかのように、成長の過程でアスタキサンチンを豊富に含むオキアミを餌として摂り入れ、筋肉にため込む。
多くのエネルギーを必要とするだけでなく、サケの遡上は筋肉に大きなダメージを与える。
このダメージから守るのも、アスタキサンチンだといわれている。
この長い旅の果てに、サケはアスタキサンチンを卵に引き継いでその生涯を終えるのだ。
外敵から守るために浅瀬に産みつけられた卵は、一方で強い紫外線にさらされる。
しかし、ここでもアスタキサンチンがあることによって守られる。
サケにとって、アスタキサンチンは過酷な運命に立ち向かうために必要不可欠な成分であり、さらに母から子に託される最後の贈り物なのだ。
“現代人の疲労”対策に適した「アスタキサンチン」
「アスタキサンチン」は身体の疲れと精神的な疲れの両方を軽減することが明らかになっている。
アスタリールの担当者によると、
「疲労は部位によって2つに分けられます。
1つは目や筋肉などの末梢疲労(肉体疲労)。
もう1つは、脳や精神にストレスが続いたときに起こる中枢疲労(精神疲労)です。現代人の疲労は、その原因から考えてもどちらか一方だけということは少なく、複合的なものが多いと考えられます。
例えば、ビジネスシーンでは、通勤の満員電車や外回り、オフィスでのデスクワーク作業など、疲労の原因は身体的なものだけではなく精神的なものとの組み合わせです。
そのほか様々な生活シーンを考えても、現代人の疲労は身体的、精神的疲労の複合だといえるでしょう。
そこで私たちは、このような現代人の日常生活を想定した臨床試験を初めて行いました。
その結果、『アスタキサンチン』の摂取によって身体的な疲労感が減少するだけでなく、精神的な疲労によって低下した頭の回転力、集中力や意欲が向上したり、イライラが低減したりしたという結果が得られました。
さらに、脳が疲労すると、単純な作業でもミスを生じることが多くなりますが、アスタキサンチンを摂取すると、疲労によるミスの発生が抑えられるという結果も得られました。
つまり、精神的な疲労感において、自覚症状だけではなく、実際のパフォーマンスにおいてもアスタキサンチン摂取の効果があらわれたといえます。」
