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夏の過剰なUVケアが肥満やがんの発生リスクを高めていた?(2018.08.01)

紫外線日焼けビタミンDがん

近年、国内外で様々な研究結果が発表され、注目が高まる「ビタミンD」。

不足することさまざまな疾患リスクが生じるとも言われていることから、大塚製薬では、同研究の第一人者である神戸学院大学 栄養学部・田中清 教授の監修により、「ビタミンD」の理解促進を目的としたレポートをまとめた。

以下、その主な内容を紹介していこう。

■ビタミンDとは ~近年、さらに注目が集まる栄養素~

・ビタミンDの摂取、体内産生方法
ビタミンDは油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつ。食事からの摂取だけでなく、紫外線(日光)の下で、皮膚で産生するという特徴を持っている。

・ビタミンDの役割
強い骨の形成と維持に必要なカルシウムとリンの体内吸収を促進し、丈夫な骨を作る働きがある。

ビタミンD が不足すると骨粗しょう症や骨折になるリスクが高まるのだ。また近年の研究で、骨だけでなくビタミンD 不足による様々な健康への影響が分かってきている。

・一日に必要なビタミンD摂取量の目安
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」によると、18 歳以上の男女では、1 日5.5μg(マイクログラム)のビタミンD 摂取が必要であるという指針が示されている。※表1 を参照

紫外線日焼けビタミンDがん

・日本人におけるビタミンD 摂取の現状
平成28 年度国民健康・栄養調査よると、20 歳以上の日本人におけるビタミンD 摂取量の平均は7.8μg/日(男性:8.2μg/日,女性:7.5μg/日)※1。

しかし、「日本骨粗鬆(しょう)症学会」による骨粗しょう症の予防と治療ガイドラインの推奨摂取量では10~20μg/日、アメリカ・カナダの食事摂取基準では70 歳以下に対し15μg/日、それ以上の年齢の方は20μg/日※2、IOF(国際骨粗鬆症財団)では20μg/日※3が推奨されており、国内外の指標に基づいた際、日本人のビタミンD 摂取量は不足していると見られている。

■夏はビタミンD不足に要注意! ~過剰なUVケアで生じる、ビタミンD欠乏のリスク~

・日光からビタミンDが体内産生される仕組み
紫外線が、皮膚の中にあるコレステロールの一種「7-デヒドロコレステロール」に作用することでプレビタミンD(ビタミンD の前段階の物質)が産生。

その後、時間をかけてこの物質がビタミンD となり、血液中に取り込まれる。

・夏の「紫外線不足」がビタミンD不足を引き起こす
近年、特に夏場は、紫外線量の増加や美肌ブームによる過剰なUVケアによって、女性を中心に極端に紫外線を避ける傾向がある。

その結果、ビタミンDの体内産生量が減少し、ビタミンD不足に陥るリスクが上昇すると考えられている※4。

・ビタミンDを体内産生する上で必要な日光浴の目安時間
ビタミンDを10μg 産生するために必要な日光浴の時間量・時間帯は季節や場所によって変わる。

緯度が低い程、紫外線量が多いと言われているため、必要な日光浴の時間は少なくなるのだ。

各地の日光浴の必要時間は表2 を参照。

ビタミンD10μgを体内産生するまでに必要な日光浴の時間※出典「国立環境研究所・地球環境研究センター」

※1「厚生労働省 平成 28 年度「国民健康・栄養調査の概要」https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/kekkagaiyou_7.pdf
※2 Institute of Medicine (US) Committee to Review Dietary Reference Intakes for Vitamin D and Calcium; Editors: Ross AC, Taylor CL, Yaktine AL, Del Valle HB (2011) Dietary Reference Intakes for Calcium and Vitamin D, National Academies Press
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK56070/pdf/Bookshelf_ NBK56070.pdf
※3Dawson-Hughes B, Mithal A, Bonjour JP, Boonen S, Burckhardt P, Fuleihan GEH, Josse RG, Lips P, Morales-Torres J, Yoshimura N (2010) IOF position statement: vitamin D recommendations for older adults. Osteoporos Int 21, 1151-1154
※4Matthias Wacker and Michael F. Holick“Sunlight and Vitamin D”Dermato Endocrinology https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3897598/ (参照2018-07-13)

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