著名ファッションバイヤーが教える スーツスタイルで失敗しない法則(2018.08.28)
ビジネスパーソンの多くが、毎日のように着ているスーツ。日常的すぎて、これ以上「着こなす」とか「おしゃれにする」といった発想はないかもしれない。
しかし、その道のプロの目線から見れば、「まだまだ改良の余地がある」というのが、このスーツスタイルなのだ。
『世界一簡単なスーツ選びの法則』(ポプラ社)を上梓した、ファッションバイヤーとして知られるMBさんも、そう考える一人。
本書では、「日本はまだまだ『洋服』についての認識や意識も低く、スーツをおしゃれに着こなしている人は全体の1割程度」と語る。
ただ、MBさんは、イタリア製の生地を使った高価なオーダースーツを猛プッシュしているわけではない。
余程こだわるのでもない限り、「スーツ姿は80点とれればいい」と唱える。そうするだけで、大人っぽさと清潔感が得られ、自信がつき、モテ度も向上するという。
その一方で、本書ではスーツスタイルのNGについても語られる。その掟を知らない大多数の人が、意識せずやってしまっているコトは意外と多いのだ。
今回は、その一部をちょっと紹介してみよう。
ワンポイントの加わった白シャツはダメ
クールビズの普及で、ネクタイのないドレスシャツ姿で、スーツ(ジャケット)は小脇に抱えて闊歩するビジネスパーソンが増えた。
このとき、完全に白いシャツだと、おしゃれではないような気がして、ついついやってしまうのが、柄、襟、ボタンなどにワンポイントが加わった白シャツの着用。
それについて、MBさんは、「スーツでなくても、たとえカジュアルな着こなしであっても許されるものではない」と手厳しい。
「確かに、ディテールへのこだわりは、『ファッションにも少しは気を使っているよ』というアピールにはなるでしょう。ですが、どんなスーツ指南書を見ても、スーツに柄を入れる、色を入れるのは、かしこまった状況であるほど『NG』と書いてあります。柄の入ったシャツは、あくまでも白シャツのアレンジ・バージョン。アレンジ・バージョンを『メイン』にしてはいけないのです」(本書43pより)
白シャツにワンポイントの色・柄はNG
こうした装飾やデザインがいけないのは、わざとらしく、子供っぽくなるからだという。どうしてもそうしたシャツを着てみたければ、高級感のあるいい素材のもの、つまりそれなりに「お金をかける」ことが要件になるとも。
