起床4時間後が最重要の知的作業に最適なのはワケがあった(2018.08.30)

起床4時間後が最重要の知的作業に最適なのはワケがあった

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2017年のノーベル生理学・医学賞は、体内時計にかかわる遺伝子機構を発見した3人の科学者に授与された。

この受賞に象徴されるように、近年は体内時計に関する研究の進歩が著しく、そのおかげで人間が時間帯に応じて高まる機能・能力への理解が深まっている。

例えば、肝臓の働きは14時に一番活発なので、肝臓の手術をその時間に行うことで術後の速やかな回復を見込む、といった応用ができるようになっている。

これは脳についても同様で、脳の「時間割」の適合したタスクを行うことで、仕事のパフォーマンスを極大化することも考えられるようになってきた。

それを実践的なメソッドとして落とし込んだのが、8月に発売の新書『朝イチのメールが残業を増やす』(日本経済新聞出版社)だ。

書影

著者の菅原洋平さんは、脳の働きや睡眠にフォーカスした人材開発を行うユークロニア社の代表で、多くの企業研修で社員らのパフォーマンスを向上させてきた実績がある。

本書のテーマはいくつかに分かれるが、興味深いのは前述したように、「脳が力を発揮できる時間割をつくる」。

そのためのガイダンスが、1章を割いて詳述されている。今回は、何点かかいつまんで紹介したい。

目覚めてから2時間後は決断タイム

男性ホルモンのテストステロンは、大きな決断を迫られているときに分泌量が高まるが、そうでなくとも増えやすい時間帯があるという。

それが、起床してから2時間後の朝。そのあたりに、思い切った決断をするとよいと菅原さんは述べる。

菅原さんは、企業研修時に見かける「できる人」には、「まだ他の社員が出勤してくる前に出社して自分だけの時間をつくり、そこで大事なことを決めている」という共通点があるという。

また、朝残業をする社員には「夜残業をしているときに結構悩んでいたことが、朝やってみるとすんなり終わる感じがする」という効用をあげる人が多いのも、テストステロンの作用が関与しているという。

ただし、テストステロンの体内濃度が高いと、共感能力が低くなる。そのため、この時間帯には上司への提案は避けるのが得策だとも。

起床4時間後に最重要な知的作業をする

菅原さんが、もっとも重要な知的作業をあてる時間帯としてすすめるのが、起床から4時間後。

この時間帯は、「1日のうちでもっとも頭がよく、創造性に優れて」いるからだとする。

もし、この時間帯に、あくびをするとか、体がだるいなど眠気の兆候が出るようであれば、「前日までの睡眠がうまく調整できていない証拠」。この場合、睡眠マネジメントにも取り組むようにする。

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