【大人の常識】知っておくべきお節料理のマナー3つ(2018.12.30)
年始はお節料理の時期。
そもそも、このお節とは中国(唐)の時代に1年の中で季節の区切りを「節」としていたのが日本に伝わり、この節日に家族や親戚と集まってお祝いをしたのが起源。
年の区切りであるお正月にふるまわれる料理として、「お節料理」は現在も受け継がれています。
今回は、このお節料理を大人の男性としてスマートに食すための最低限のマナー3つご紹介しましょう。
◆ お重は隅から食べてはいけない
Photo/photo AC
そして次にお重の食べ方ですが、これにも順番やマナーがあります。
お重には「壱の重」「弐の重」「参の重」「与の重」(忌み数字の四は使用しない)「五の重」(空もしくは予備の食べ物を詰めている)とあり、「壱の重」から順に手をつけること。
その際に、つい遠慮して隅に詰めてあるものから取ってしまいそうですが、それはNG。
お重の隅が抜けると福が抜けていくことが連想され、縁起が良くないとされているので、お料理は真ん中からいただきましょう。
◆ お屠蘇(とそ)は若い人から飲む
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お屠蘇には1年の邪気を祓い、長寿を祈る意味があります。
それゆえ、口をつける順番は、年齢の若い人から。
一番最後に年長者が飲むことで、先に飲んだ人の若さを得る意味があるそうです。
また厄年の人がいたら、その年長者より後に飲むことで息災を願います。
まずは年長者が最年少者にお屠蘇を注ぎ、盃に三度に分けて(正式には大中小の三つ重ねの盃で、三杯に分けて飲むのを簡略した形)注ぎ、注がれた年少者は三々九度のように分けて飲まず一気に飲みます。
つぎに年少者は自分より年が上の人にお屠蘇を注ぎ、そしてまた代わって、その人が自分より年が上の人に注ぎ…というように繰り返し、年長者あるいは厄年の人まで注ぐよう継いでいきます。
◆ 祝い箸の反対を使ってはいけない
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家族や友人たちとお節を囲んで食べるとき、やりがちなのが「取り箸」を祝い箸の反対でやってしまうこと。
お正月でよく使われる両端が細くなっている「祝い箸」で、使っている方の反対の先を取り箸にするのは良くありません。
両端が細くなっているのには人と神様が一緒に食事をするという「神人共食」の意味があり、祝い箸の反対の先は神様が使用する部分。
ですからこれを取り箸に使ってはいけませんので、その場合は「褻(け)の箸」(通常で使用される片方だけ細い箸)を別に出して使いましょう。
いかがでしたか?
お正月によく食べられるお節料理も、ちょっとしたマナーを知っていれば自然とリラックスして振る舞えますよね。
年始も気持ちよく、そして美味しくスタートさせてくださいね。
アンク先生のモテる極意
『和のマナーを心得、年始からスマートな大人の振る舞いができる男性になりましょう。』
メンズ美容家 山川アンク
一般社団法人 日本メンズ美容協会 グランド アンバサダー
日本で唯一の女性メンズ美容家。「美容の科学と女性目線」で男性に美容指導するエキスパートとして活動中。クリスチャン・ディオールをはじめ、国内外の有名ブランド化粧品メーカー4社に勤務。在職中には、エステティシャンや美容スタッフ等、数多くのプロを育成。2010年に独立。メンズ美容の専門家として、2012年より活動をスタート。多くの女性が感じている男性に対する本音を伝えながら、メンズケアを解りやすく伝えている。
山川アンクHP:http://www.ankh-yamakawa.com/
■配信サイト:「Men’s Beauty」(小学館)
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