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新年度の体調管理は生活習慣の見直しと腸内環境がポイント(2019.03.05)

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おかめ「納豆サイエンスラボ」は来る新生活シーズンに向け、季節の変わり目に意識したい体調管理について国立研究開発法人 産業技術総合研究所の辻 典子先生にインタビュー実施。腸管免疫・免疫全般の研究のスペシャリストである辻先生の興味深いコメントを掲載している。さっそく、その概要を紹介していきたい。

「腸」と「脳」はつながっている!?近年注目の「脳腸相関」とは

免疫機能脳腸相関発酵食品辻典子

私たちの健康はからだの「免疫機能」が適切に働くことで維持されています。免疫細胞はからだ全体の6~7割が小腸に集まっていますので、生活習慣を見直して腸内の環境を整えることは、私たちの免疫機能と健康の維持につながってきます。

そして、「脳腸相関」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?

この字の表すとおり、『脳』と『腸』とが密接にかかわりお互いに影響を及ぼすことをいいます。最近では、病原菌だけではなく腸内に常在する細菌も脳の機能にさまざまな影響を及ぼす、という研究も進められており、「脳-腸-微生物相関」という言葉も提唱されているようです。

私たちの健康はからだの「免疫機能」が適切に働くことで維持されています。免疫細胞はからだ全体の6~7割が小腸に集まっていますので、生活習慣を見直して腸内の環境を整えることは、私たちの免疫機能と健康の維持につながってきます。

また、心身がリラックスした状態のほうが免疫細胞の動きや働きがよくなることもわかってきていますので、呼吸を整える、からだを温める、笑顔で過ごす時間を増やしていくなど、日ごろから免疫機能を意識した生活習慣を心がけてみるのも、緊張などによるストレスが増えるこの季節には特によいのではないでしょうか。

「発酵食品」は新生活スタートの強い味方

免疫機能脳腸相関発酵食品辻典子

からだの中心にあり、脳など各臓器の機能とも密接につながっている「腸」ですが、その大切な「腸内環境」を整え免疫機能を高める作用が期待される代表的な食べ物として「発酵食品」があります。「発酵食品」とは、微生物の力を借りることで元の食材にはない豊かな風味が生み出され、私たちの身体に有用な成分が高まった食品です。

みなさんの身近にもいくつもの発酵食品があるのではないでしょうか。例えば、麹菌・酵母・乳酸菌から生まれる味噌、醤油、みりん、日本酒。乳酸菌から生まれるぬか漬け、そして納豆菌から生まれる納豆などがあります。

中でも納豆は、“プロバイオティクス”(=善玉菌そのもの)である納豆菌が、食物繊維豊富な“プレバイオティクス”(=善玉菌のエサになる)である大豆を発酵させてつくられた食品であることから、両面を兼ね備えた“シンバイオティクス”としての良さをもっています。

また、納豆には良質なタンパク質、ビタミンB群、カリウムなどが豊富に含まれています。ビタミンB₁などのビタミンB群は代謝や免疫機能を助ける働きがありますし、タンパク質は消化の際に体内で熱を産生し、内側から体をあたためて免疫力を高める働きも期待できます。

辻 典子先生
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門
免疫恒常性研究特別チームリーダー・上級主任研究員、農学博士
主な研究内容は、腸管免疫・免疫全般(食品による免疫細胞機能の増強、免疫バランスの改善⇒アレルギーなど炎症性疾患の制御、感染症対策など)。

関連情報

http://www.natto-science.jp/index.html

 

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