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花粉症ではないけれど…。その肌荒れ、花粉が原因かも?!(2019.03.15)

先日、日本気象協会が発表した桜の開花予想によれば、桜前線は3月17日の福岡から北上を開始。東京の開花予想日は3月21日、見頃となる満開予想日は3月30日となっている。本格的な春の到来まで、もうあとわずか、というところか。

これに対して〝春の招かれざる客〟的存在なのがスギを筆頭とする花粉だ。その飛散量は、地域によっては前シーズンの5倍、という報道もあり、対策に悩まされている人も多いのでは。

そんな花粉が、実は肌荒れの原因のひとつとなっていることをご存知だろうか。東京・六本木のクリニック、ノアージュの院長で皮膚科医の上島朋子(かみしまともこ)先生に話を聞いた。

春先の汗は花粉以上に注意が必要

花粉症皮膚炎エクリン腺肌荒れ

上島「確かに最近は、スギ花粉が肌荒れの原因のひとつとして考えられており、『花粉症皮膚炎』と呼ばれています。実際、冬から春にかけては空気の乾燥などの影響により、肌のバリア機能が低下しており、肌荒れが起きやすい時期と言えます。

男女共通して症状が出やすいのは目の周りですが、女性はメークで顔をガードしているので、メークの及ばない首や耳に症状が出やすく、メークの習慣がない男性は、顔全体に症状が出やすいですね。そして乾燥とともに気をつけていただきたいのが汗。

この時期は寒暖の差が激しく、朝の出勤時は肌寒くても、昼間は春の陽気という日も珍しくありません。

ビジネスマンの方であれば、外回りの途中で地下鉄に乗ったところ、車内の熱気で汗が吹き出し、あわててハンカチで拭ったという経験をお持ちなのではないでしょうか」

肌を「かき壊した」隙間に花粉が侵入?

上島「実はこの汗が問題なのです。汗は汗腺という組織から分泌されるのですが、冬から春にかけては気温が低いので、汗はあまりかきませんよね。なので汗腺も、いわば〝冬眠状態〟。基本的に閉じた状態となっています。そこに、急に大量の汗をかいて放置してしまうと、汗の中の塩分やほこりなどが汗の出口をふさいでしまいます。

なかでも、エクリン腺と呼ばれる汗腺はらせん状の構造のため、分泌物が詰まりやすいという性質があります。汗には体内成分の排泄機能もありますので、これがうまく排泄できずに汗の出口付近にたまり、周囲の組織を刺激してかゆみを伴った炎症、つまりあせもが生じます。

この炎症を無意識のうちにかいてしまうと、皮膚の細胞がはがれた、いわゆる「かき壊し」の状態になることがあります。イメージ的には、屋根瓦の数枚がめくれ上がったようなものです。

その隙間にスギなどの花粉を筆頭に、ハウスダストやPM2.5といった異物が入り込み、炎症、すなわち肌荒れを起こすのです。

はじめは無症状でも、異物の接触が繰り返されるうちに、だんだん赤みやかゆみが強くなっていきます。

さらに肌の表面では悪さをしないばい菌も、かき壊しによってできた傷に入ると悪影響を及ぼす場合もあるので要注意ですね」

花粉症皮膚炎エクリン腺肌荒れ

インナーも早めに春仕様へ〝衣替え〟

上島「対策としては、肌に直接触れるインナーをコットン製にすることをおすすめします。コットンはかいた汗が少量のうちに吸い取ってくれますし、皮膚の温度調整機能をサポートしてくれます。

花粉による肌荒れは、のどや鼻などの花粉症の有無にかかわらず起きます。この時期、肌にチクチク感やかゆみを感じたら、早めにインナーも春物へ替えてみてはいかがでしょうか」

 

東京ミッドタウン皮膚科形成外科ノアージュ
院長 医学博士 上島朋子(かみしまともこ) 先生

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病理学の研究を経て皮膚科医に。「肌の健やかな美しさ」にこだわり、疾患の治療から先端美容医療、そして再生医療の研究まで手がける。

https://www.noage-amc.com

 

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