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花粉症の荒れ肌を救うワセリン。だが常用すると〝諸刃の剣〟に?(2019.04.14)

花粉症の荒れ肌を救うワセリン。でも、常用すると皮膚のバリア機能は弱まる

ワセリン花粉症ラッピング効果バリア機能

鼻のかみすぎ→皮膚がヒリヒリ→痛くて鼻がかめない、という苦悩!

先日、筆者は友人から、こんな相談を受けた。

「花粉症で鼻をかみすぎ、皮膚が擦れて化粧品をつけるとしみる。でも、何もつけないと痛くて鼻がかめない……。どうすればいい?」

そこで、こんなアドバイスをしてみた。「ワセリンを鼻のまわりにつけてみて」

すると、皮膚のヒリヒリが治まり、さらに使い続けて数日後には、擦れた皮膚も再生し始めたようで「ありがとう!」と感謝された

別の友人からも「何をつけても肌荒れが治らなくて困っている」と相談されたので、

「しばらくは、いつものスキンケアの最後に、ワセリンを極薄く塗ってみて」とアドバイスしたところ、これまたすぐに完治した様子。

ワセリンは浸透するのが目的ではなく、ラッピング効果で肌を密閉するのが目的。肌内部のうるおいが蒸散するのを、閉じ込めるわけだ。

すると、自らのうるおいで肌が満たされ、損なわれていた皮膚のバリア機能が回復する。

このように、ワセリンで肌が回復した方々は、日常的に使い続ける傾向が……

健康な肌にワセリンを塗り続けると、ニキビや湿疹の原因に

だがしかし! 肌荒れがよくなったら、必要以上にワセリンを使うのは考えもの。

大手化粧品メーカーの研究員さん曰く「健康な肌をワセリンで閉塞しすぎると、本来、排出される汗や皮脂、老廃物まで出て行かなくなります。すると、ニキビや湿疹の原因になる可能性も」

さらに、別の大手化粧品メーカーの研究員さんも、ワセリンに関して、こんな懸念があるという。

「世の中にはワセリン信者の方がとても多くいらっしゃいます。密閉効果で肌荒れがすぐ治るからなんですね。

ただし、治ってからも毎日使用してしまうと、皮膚のバリア機能は薄くなってしまいます。ワセリンを塗っていると、バリアが十分保たれている、と皮膚が勘違いして、自らバリアをつくらなくなってしまうので」

ワセリンでバリア機能が弱まると、花粉症の時期を過ぎても、ワセリンが手放せない弱い肌になってしまう恐れも。

鼻をかむ頻度が減ってきたら、徐々に化粧水+乳液等の通常スキンケアに戻したほうが良さそうだ。

ワセリン花粉症ラッピング効果バリア機能

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

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