医師が教える〝薄毛になる食べ方・髪が増える食べ方〟(2019.09.02)

男性の薄毛の原因の2~3割は、遺伝といわれている。つまり、残る7~8割は後天的要因によるもので、おそらく大半の人は「日頃のストレスや不摂生」が、薄毛に一枚噛んでいると漠然と気づいているはず。

そして、多くの人は、最新の育毛剤やAGA治療のクリニックで処方される薬には、「日頃のストレスや不摂生」を帳消しにする力があると信じているかもしれない。かく言う筆者も、薄毛に悩んだ一時期、AGA薬に頼り切っていた。

そんなイメージに対し、「薬で無理に叩いても、髪は育ちません」、「薄毛には、総合力で立ち向かわなくてはなりません」と説くのは、松倉クリニックの田路めぐみ医師だ。

91J3DOS3WaL

田路医師は、著書の『東大医師が教える最強の育毛革命』(集英社)で、「薄毛の4大原因は食事、睡眠、運動、ストレス」だと、きっぱり。これが改善されないと、育毛薬も本来の効果を発揮しえないとする。つまり、薄毛対策は、育毛薬が主、生活改善が従ではなく、その逆。まずは、4大原因から攻めるのが本筋というわけだ。

■締めのラーメンは薄毛への一本道!? 
例えば、食事については、やはり糖質過多がいけないという。

その理由は、「糖化」。糖質を摂り過ぎる食生活を続けると、体内のタンパク質と糖が結合して糖化が起き、AGE(終末糖化産物)なる物質が作られる。体内でAGEが蓄積すると、皮膚にたるみができるなど老化のサインが現れてくる。頭皮・髪は、特にAGEの影響を受けやすく、ヘアサイクルの乱れと薄毛化の促進要因となる。

これが、田路医師が、糖質の撮り過ぎを戒める理由だ。特に飲み会の後の締めのラーメンは、「最悪のメニュー」だという。

麺は糖質、スープで脂質と塩分はたっぷりなのに、せいぜいチャーシューやネギなどがトッピングされているだけで、タンパク質やビタミンなどはほとんど摂れません。日頃、ラーメンをしょっちゅう食べたり、お酒の後のラーメンが習慣化している人は、間違いなく髪の成長にはよくありません。思い当たる人は、できれば頻度を減らし、お昼にラーメンを食べたら、夕食は白米や主食を抜いてタンパク質や野菜中心の食事をする、など栄養のバランスをとるようにしましょう。
(本書061pより)

田路医師が、糖質を減らすコツとしてすすめるのは「ベジファースト」だ。これは、最初に野菜を摂り、次にタンパク質を豊富に含む副食を摂り、糖質は最後に摂るという食べ方。そして、よく噛んでゆっくり食べるようにする。これで、満腹になるまで糖質を胃に詰め込むのを避けられ、野菜の食物繊維のおかげで、糖の吸収が穏やかになる。

■薄毛の「ラスボス」は亜鉛の不足
糖質は摂り過ぎが問題だが、摂らなすぎで問題なのが、「ラスボス」とまで表現されている亜鉛だ。

田路医師によれば、亜鉛は「細胞分裂のさかんな部分ほど必要とされるミネラル」だという。そのため、不足するとその部分が最初に問題を起こす。例えば、消化管の粘膜は細胞分裂の最も盛んな部分だが、亜鉛不足によって下痢などの症状として真っ先に影響が出る。

髪も同様で、亜鉛が足りなくなると「毛母細胞の分裂がスムーズに行われず、結果、髪が成長できなくなります」と説明する。言い換えれば、日頃から亜鉛を十分に摂取すれば、この問題は予防できるわけ。

亜鉛は、肉、魚、野菜などに少量ずつ含まれているので、結局はバランスよくいろいろなものを食べることが大事です。強いてあげれば、牡蠣、エビ・カニ・貝などの魚介類、牛肉は、亜鉛が他の食品よりも多く含まれているので、これらを普段あまり口にしていない人は、メニューに取り入れてみましょう。
(本書073pより)

田路医師は、薄毛の人の多くは、亜鉛のほかに「タンパク質、ビタミンC、B群」も圧倒的に不足しているとも指摘する。ふだんの食事にそうした栄養分を欠いているなら、これからは積極的に摂るようにしよう。

*  *  *

本書では、薄毛4大原因のほかの3つ(睡眠・運動不足・ストレス)についても、詳しく対策が記されている。AGA薬を毎日服用しているのに、効果が芳しくないと実感している方は、一読してみるとよいだろう。

田路めぐみ医師 プロフィール
神奈川県出身。東京大学医学部医学科卒業。日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医。国立がんセンター東病院頭頸科などを経て、2014年より松倉クリニックに勤務。

文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)

 

その他の情報はこちら!

 

男前度が上がったら記事をシェア!
Men’s BeautyのSNSはこちらからフォローできます