薬学博士に訊いてみた!サプリのギモン一問一答(2019.10.01)

サプリメント疑問アンチエイジング高濃度ビタミンC

「なんか身体にイイこと、しなきゃな~。サプリメントでも飲んでみるか?」とお考えの読者諸兄。サプリメントで大切なのは、成分はもちろん、摂取する量やタイミングも重要になってくる。

そこで、筆者が以前、大学教授である薬学博士とサプリに関するセミナーを開いたときの内容を紹介していこう。

セミナーは事前に質問を募集し、薬学博士がそれに答えるQ&A方式で行われた。その中で、特に人気だった項目を4つピックアップ。

きっと、みなさんが疑問に思っていたことも、含まれているだろう。

Q1 アンチエイジングのために、抗酸化サプリを摂ったほうがいい?

A1 薬学博士「世の中、抗酸化サプリメント一色ですが、少し整理して考えたいと思います。

活性酸素とかフリーラジカルとかいわれる、身体を酸化しサビさせる反応が、老化のひとつのメカニズムであろうということは、古くから伝えられています。

しかし、どの程度のラジカルができると“こんな症状が露わになり、病気になります、加齢します”とは、誰も診断基準を示していません。

すなわち、身体に悪いことが、どのくらい悪いのかは、まだ明確にされていないということです。

同年齢でも、漁師さんのように毎日、紫外線に当たる仕事をしている方と、都会のビルの中で一日仕事をしている方とでは、皮膚の見かけ上の変化は著しく異なります。漁師さんの方が老けて見えることが大半でしょう。老けて見えるのは、シワが増えるから。

しかし、体内の動脈硬化はどうでしょうか? 

見た目ではわかりませんが、ビルの中で働いている人の方が、極度のストレスや不摂生で、見た目よりずっと老けている可能性があります。

一方で、ラジカルは身体に悪い事ばかりしているわけではなくて。身体に侵入した異物や初期のガン細胞を、活性酸素を使って殺し、無毒化する、という身体を防御する役割も担っています。

ということは、抗酸化サプリの過剰摂取がアンチエイジングに必ずしも良いとはいえないでしょう。

いつも私が話すことは、抗酸化サプリを摂取することは否定しませんが、摂取するタイミング、量が重要と考えます。

過度に紫外線を浴びた日や、ここのところ疲労困憊……などというタイミングがベストと考えます」

Q2 厚生労働省が推奨する1日のビタミンC摂取量の上限は1000mg。それを超えると副作用がある?

A2 薬学博士「基本的にビタミンCは水溶性です。過剰に摂取しても尿中に排泄されるだけで、過剰症等の問題は起こりえない(腎臓が正常ならば)と考えます。

しかし、ビタミンCはアスコルビン酸と呼ばれ、文字通り“酸”ですので、あまり大量に摂取すると、胃腸障害を引き起こし、ムカムカや胃もたれ等の症状が表れることも。

また、アスコルビン酸の代謝過程で、シュウ酸等に分解されますが、これらが尿中のカルシウムと反応して、シュウ酸カルシウム結石をつくる危険性があります」

Q3 高濃度ビタミンC投与で、本当にガンは消える?

A3 薬学博士「消えたと話す患者さんやドクターもいらっしゃいます。ライナス・ポーリングというノーベル化学賞受賞者が、アスコルビン酸の大量摂取が万病を予防すると提唱していました。

疫学的調査では、有効であったとする報告と、無効であったとする報告の2種が混在し、見解の一致は見ていません。

アメリカの有力雑誌が“ビタミンCがガンを抑える”という報告をしておりますが、培養細胞で行った実験であって、濃度も極端に高かったのです。

確かに効果はあるけれど、これを丸ごと人体に適応できるのかというと、問題があるでしょう。

作用のメカニズムも論文ごとにまちまちで、明確にはされていません。ビタミンCの抗酸化作用がガンを消すといっていますが、これは結構な矛盾をはらんでおります

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