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肌トラブルの症状から体内の病気がわかることもある(2019.10.15)

皮膚表現作用糖尿病花粉症

自覚症状のない糖尿病。その前兆はまず皮膚に表れる

「肌は内臓の鏡」と、よくいわれている。女性なら、なんとなく感覚で理解しているであろう、この言葉。でも、それって具体的にはどういうこと? 

男性は理論的に説明されないと、納得できない生き物である。だからこそ、肌と体内にはどんな関係があるのか、皮膚科医に詳しく解説してもらった。

皮膚科医「皮膚の生理作用の中には、汗と皮脂を分泌するとか、紫外線に当たるとメラニンを生成するとか、いろいろありますが、その中のひとつに“表現作用”というのがあります。

これは、内臓の疾患、病気を表すということ。それを表現するという意味ですね。まさに皮膚は内臓の鏡であるわけです」
  

例えば、糖尿病にかかると皮膚は乾燥し、かゆみを覚える。化膿性の疾患が増えたり、あるいは、おできができて治りにくかったり。

皮膚科医が診て、糖尿病かもしれませんよ、ということで調べてみると、その通りだったことも。糖尿病は本人の自覚がないので、皮膚から発見される場合があるという。

糖尿病なんて、まだ自分には関係ないって? しかし、若年発症成人型糖尿病という遺伝的な病気もあるので、注意されたし。

また、肝臓が悪いと、頬骨の辺りに毛細血管が浮いてくることも。これは、クモの巣状毛細血管拡張症といって、毛細血管が点のようにあり、そこからクモの巣状に広がっていく症状だ。

花粉症の治療をすると男前な肌がよみがえる!?

皮膚科医「皮膚科医は、皮膚のトラブルから、そこにどんな病気が隠れているか調べるのも仕事なのです。

花粉症でも、クシャミや鼻水、目のかゆみ、といった症状がありますが、その前に、非常に皮膚がカサついて、かゆくなったりする人がいます。

それだったら、皮膚の治療より花粉症の治療をすべき。これでカサつきが治ったりするのです。

花粉症の人は、ひとつの刺激に対して、あらゆる部位で過剰に反応してしまうので。そういう意味でも、身体の中からケアしなければ、皮膚に抵抗力はつきません」

まさに肌の健康のために、身体が健康でありことは必須条件! 

春だけでなく、秋も花粉症のシーズン。まだ症状が出ていなくても、肌に表れている場合もあるということ、知っておいて。

また、睡眠不足の状態で紫外線に当たると、紫外線に対する抵抗力が弱まっているので、シミができやすくなってしまう。シミをつくりたくなければ、アウトドアな日の前日は、十分に睡眠をとるべきだ。

皮膚科医「皮膚を見ると、その人の生活習慣もわかります。医者はまず視診、目で見て診断することが重要。次に触診をします。それから、肺とか呼吸器系なら打診。

このように、いろいろな診察をしてから、精密検査をするために、血液検査やレントゲンを撮ったりします。

しかし、重要なのは視診。この人には、こういう病気がないかな? と想像しなければならないのです」

皮膚科医は、まさに探偵のような存在だといえるだろう。肌という見える部分から、体内に潜んだ病気を発見するわけだ。

男前な肌になりたかったら、かかりつけの皮膚科医に定期的に診てもらうべき。ニキビだって、皮膚科ではれっきとした病気。

自分では、ちょっとした肌不調だと思っていても、それは体内からの病気シグナルかもしれないのだ。

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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