激しい運動は免疫力を低下させる!?(2019.10.20)

日本が初のベスト8入りを果たし、盛り上がりを見せるラグビーワールドカップ2019日本大会。ついに今夜、南アフリカとの決戦を迎えることになった。前回大会に続き、強豪に勝利することができるか。キックオフは午後7時15分だ。

さて前後半80分間にわたりフィールドを駆け回り、相手と激しく体をぶつけ合うラガーメンの体力や運動能力は驚異的といえるが、実はアスリートは風邪やインフルエンザにかかりやすい、ともいわれている。

健康情報サイトのウェルラボに、国立スポーツ科学センター スポーツ研究部 研究員・枝 伸彦先生(スポーツ科学博士)監修のリポートが掲載されているので概要を紹介したい。

高強度の運動は免疫機能を低下させる!?

免疫機能低下感染症予防SIgA

私たちは基本的に、運動をすればするほど健康になると考えがち。確かに、一般の人が健康目的や趣味で行う適度な運動は、免疫機能をアップさせることがわかっている。

しかしアスリートが行うような高強度の運動は、身体を極端に疲労させ、免疫機能の低下を招いてしまう。

枝先生 「つまり、一見身体が丈夫そうに見えるアスリートは、実は風邪やインフルエンザの罹患リスクが高いといえるのです」

体内の免疫をつかさどる免疫細胞や免疫抗体は多数存在するが、アスリートの体調を身体に負担なく簡便に測定できる指標として使われているのが、唾液に含まれる「SIgA(Secretory Immunoglobulin A:分泌型免疫グロブリンA)」だ。

SIgA値は、「高疲労」の状態にさらされたときに低下。SIgAの分泌量が少ないほど、感染症にかかりやすいことや、風邪の発症当日にかけてSIgAの分泌量が減少し、発症後にSIgAの分泌量が回復するなどの研究結果がある。

枝先生 「運動とSIgAの関係について見ると、ヨガのような中強度の運動はSIgAの分泌を高めますが、たとえばマラソンのような一過性の高強度運動をすると、翌日までSIgAの分泌量が減ること、すなわち身体の免疫機能が低下することがわかっています」

アスリートだけじゃない!免疫機能低下のリスクを抱える人とは

ハードなトレーニングに加えて、遠征先への長距離移動、強化合宿、プレッシャーなど、常に「高疲労」「高ストレス」にさらされるアスリートは、免疫機能が低下しやすく、風邪やインフルエンザにかかるリスクと隣り合わせにある。

また、アスリートに限らず、試験前の学生や受験生、育児中のママ・パパ、重要な会議やプレゼン前の社会人など、同じく「高疲労」「高ストレス」の状態にある人は、風邪やインフルエンザのリスクが高くなるので注意が必要だ。

免疫のベースラインUPと「感染症予防」が重要

風邪やインフルエンザにかからないようにするには、免疫のベースラインを高めることと、ウイルスや細菌を体内に入れない「感染症予防」の両方が必要となる。

枝先生 「中強度の運動を行ったり、日々、身体を動かしたりするライフスタイルは、免疫のベースラインを上げてくれるので、ぜひ心がけたいところ。また、マッサージやはり、アロマテラピーなども免疫機能を高めてくれるので、生活に取り入れるといいでしょう。

もちろん、栄養バランスのとれた食事をすることや、睡眠時間を確保して規則正しい生活を送ることも疲労やストレスを改善するので、免疫機能の低下を防ぐためには重要です」

ウイルスや細菌を体内に入れない「感染症予防」には、厚生労働省が推奨している手洗い、マスク、ワクチン接種がマスト。

枝先生 「また、加湿やインフルエンザ予防効果があるといわれる“緑茶”を飲むのもおすすめです。対策はひとつではなく、何重にも重ねるとよいでしょう」

関連情報

https://www.well-lab.jp/

 

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