一歩間違えると火災の危険性も!?ヘアスタイリング剤の正しい使い方(2019.11.18)

ヘアスタイリング剤エアゾール

髪型が思うようにキマった日は、それだけで気分が高揚するものだ。

しかし、ヘアスタイリング剤の中には、取り扱いに注意しなければいけないタイプもあり。特に冬場は、火災につながる危険性もあるという。

そこのところ、大手化粧品メーカーの研究員さんに教えてもらった。安全で正しい使用方法を身につけて、素敵なヘアスタイルづくりに励もうではないか!

Q1 ハードタイプのヘアスプレーを使った髪にクシを通したら、白いフケのようなものが……

A1  研究員「ハードタイプのヘアスプレーは、スタイリングした髪を強力に固める効果に優れた整髪料。そのため、ノーマルタイプのヘアスプレーより、セット力の強い樹脂が多めに配合されています。

一ヶ所に集中してスプレーしたり、多量にスプレーして髪を固めた後でクシを通すと、固まっていた樹脂が剥がれて白い粉状になり、フケのように見えることが。

一度セットして固まった髪には、クシを入れないようにしましょう。

粉のようなものが髪について取れにくいときは、その部分の髪を蒸しタオルで包み、しばらくしてから目の粗いクシでよくとかしましょう」

Q2 ヘアフォームの泡が出にくくなった。どうすればいい?

A2  研究員「ヘアフォームなどのエアゾール製品(一般的にスプレー缶と呼ばれている)は、霧や泡をつくって中身を噴射できるよう、LPG(液化石油ガス)などの噴射剤を配合。そのため、使用方法も製品ごとに異なります。

1. 振ってから直立させて使う。
2. 振ってから倒立させて使う
3. 容器を振らないで使う

など様々です。

容器と噴射剤、中身の関係から、正しい使用方法で使わないと、先にガスだけが出て中身が出なくなったり、泡が膨らまないことが。必ず使用方法をよく読んでください。

また、冬の洗面所など気温の低い場所に置いておくと、ガスの膨張力が弱まって、泡が膨らみにくくなるときがあります」

Q3 ファンヒーターの近くでヘアスプレーを使ってはいけない理由とは?

A3  研究員「ヘアスプレーなどのエアゾール製品には、可燃性のLPGが使用されています。

そのため、石油ファンヒーターやコンロなど火気の近くで使用すると、引火したり、高温によってガスが膨張し、容器が破裂することも。

さらに、温度が40℃以上になると、容器内の圧力が上昇し、破裂する危険性があります。ヘアトニック、フレグランス、化粧水など、アルコール分の多い化粧品も膨張しやすいので注意しましょう。

また、以前はヘアスプレーや他のヘアケア製品に、髪のクシ通りを良くするための『揮発性シリコーン(一般的に化粧品でシリコンと呼ばれる成分の正式名称はシリコーン)』が高濃度で配合されていたことがあります。

こうした製品を、ファンヒーターのついた部屋で使用すると、空気中に分散したシリコーンが、ヒーターのセンサーに付着し、誤作動や故障の原因になったことが。

その後、メーカーの自主規制により、ヘアケア製品へのシリコーンの配合は控えられています。ですが、現在でもまれに、高濃度で配合されている製品がありますので、注意は必要です。

ファンヒーターの近くで、ヘアスプレーなどのヘアケア製品は使用しないでください」

Q4 使い残したヘアスプレーの捨て方とは?

A4  研究員「ヘアスプレーなどのエアゾール製品は、噴射剤としてLPFやDME(ジメチルエーテル)などのガスが使用されています。

使い残したエアゾール製品をそのまま捨てると、家庭ゴミの収集・処理中での破裂火災事後につながる危険性が。そのため、使い切ってから廃棄することになっています。

使い残したエアゾール製品がある場合は、火気のない戸外で噴射音が消えるまでボタンを押し、ガスを抜いてから自治体のルール(家庭ゴミ分別方法)により廃棄してください。

また、残ガス排出機構が付いているエアゾール製品の場合は、使い切ったと思っても、念のため、必ずその排出機構を使用し、完全にガスを出し切ってから廃棄してください」

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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