今さら聞けない、即役立つタンパク質の基礎知識(2019.12.24)

タンパク質アミノ酸上西一弘

糖質制限ブームが板につき、「糖質を減らそう」というかけ声とは逆に、もっと摂るようにいわれているのがタンパク質だ。

日本人全体の平均でみれば、タンパク質の摂取量は、戦後右肩上がりに増えたのち、1990年代後半から減り始め、いまや戦後まもなくと同水準(1日70g弱)にまで下がっている。体重にもよるが、これは運動習慣のあるMen’s Beauty世代には、やや心許ない数値だ。

こうなってしまったのは、タンパク質が豊富な肉類が太る原因とみられていることなど、いくつかの要因が組み合わっている。また、タンパク質に対する無理解も大きい。

「タンパク質=筋肉」「プロテイン=筋トレをする人が摂るもの」という固定観念が大勢を占めているのが実態。しかし、身体にとってタンパク質は、もっと多くの重要な役割を担っており、積極的に摂るべき栄養素と言ってよい。

そこで今回は、10月に刊行された『新しいタンパク質の教科書』(上西一弘監修/池田書店)をもとに、あまり知られていないが、ぜひ知っておきたいタンパク質の基礎知識をいくつか紹介したい。

タンパク質アミノ酸上西一弘

■美容にも大切なタンパク質
男性も美容に気を使うようになり、メンズコスメが百花繚乱。もっとも、基本のキとなるのは、肌そのもののクオリティだ。

肌は、目に見える表皮とその下層にある真皮からなり、見た目の良し悪しは真皮のウェイトが大きい。例えば、真皮を構成する重要な存在にコラーゲンがあるが、これは主にタンパク質でできていて、これが不足すると素肌のハリが損なわれる。

エラスチンは、コラーゲンをつなぎとめる役目をなすが、これもタンパク質がメイン。真皮の水分を保つヒアルロン酸は糖質がベースだが、これを作るために使われる酵素はタンパク質。

つまり、過激なダイエットをするなどして、日常的にタンパク質が不足すると、シワやたるみが生じやすくなる。

タンパク質アミノ酸上西一弘
肌も主にタンパク質でできている(本書47pより)

ちなみに、「サプリのコラーゲンを摂れば、より良いのでは?」という議論があるが、外部からコラーゲンを摂っても意味がないというのが主流の見解。ただ、「(体内で)コラーゲンが分解される際、ペプチドという状態で吸収されると、コラーゲンの合成が促される」という研究もあるという。

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