2020年のお年玉平均額は4470円、1940年代から約6倍に増加(2020.01.18)
ソフトウエア開発やモバイルアプリ事業を展開するリーディングテックは、『お年玉実態調査2020』を実施。2020年にお年玉をあげた人を対象にアンケートを行ない、1,090の有効回答を元に調査結果を発表した。
お年玉の金額の平均値は4,470円、中央値は3,000円
1封あたり(1人あたり)のお年玉の金額は平均値が4,470円、中央値が3,000円という結果に。
今回のアンケート調査は選択式ではなく直接数値を入力する形式であったが、1,000円、2,000円、3,000円、5,000円、10,000円といった切りのいい額が好まれる傾向が強く、その結果ヒストグラムが若干いびつな形になっている。なお、最も多かった回答は5,000円だった。
お年玉の金額は年々高額化。1940年代の約6倍に
回答者自身が幼少期に貰ったお年玉の1封あたりの金額は、回答者の年齢が上がるにつれて低くなることが分かった。このことから、昔と比べて今のお年玉の金額が上昇しているといえる。
次の図は、回答者の年齢からお年玉を貰った時期を逆算し、年代別に整理しなおしたもの。これによるとお年玉の金額は長期にわたって一貫して上昇しており、2000年代のお年玉金額は1940年代から約6倍になっていることがわかる。
低所得になるほど経済的負担感が増加。年収100万円台の人の88%が負担と回答
お年玉の出費について経済的に「負担になる」「どちらかというと負担になる」と答えた回答者は全体の75%であった。
年々お年玉の金額が高騰するなか、お年玉の出費は多くの世帯にとって経済的負担となっている状況が伺える。
さらにお年玉出費による経済的負担の度合いは、世帯収入が低い回答者ほど大きくなることも判明。
なかでも年収100万円台の層については88%が「負担になる」「どちらかというと負担になる」と回答している。
また、世帯年収とお年玉金額の関係について回帰分析を行った結果、決定変数が0.0079と非常に低いことなどから、有意な相関関係は認められなかった。
これらのことから、世帯所得に関係なく同程度のお年玉費用が発生しており、結果として低所得になるほどお年玉出費の相対的な負担が増加する構図が浮き彫りに。
