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イライラ、眠気、過度な食欲…。それって「非定型うつ病」かも?(2020.02.17)

メランコリーうつ病非定型うつ病

花粉症と聞くと春先のイメージを抱く人も多いかもしれないが、関東地方では早くも9月から10月にかけても、少ないながらもスギ花粉が襲来。さらに12月までイネ、ブタクサ、ヨモギなども飛散するなど、ほぼ通年でケアが必要と言われている。

実際、厚生労働省などの統計を見ると、花粉症患者はスギ花粉だけで人口の約20%以上。つまり日本国民の5人に1人が花粉症というわけで、まさに〝国民病〟といえる。

そんな中、患者数こそ花粉症には及ばないが、国内において静かにかつ急速に広まっているのがうつ病。こちらも厚生労働省のデータによれば、平成17年では83万人だった患者が平成26年には180万人と、約10年で2倍以上にも患者数が増えているのだ。

メランコリーうつ病非定型うつ病

(引用:厚生労働省)

そんなうつ病に関して、私達が認識しているのは主に「メランコリーうつ病」というもの。大きな特徴は不眠や食欲不振で、次第に昼夜逆転の生活になって引きこもり、重症になれば、自殺にまで至るケースもある。

その一方で、あまり知られてはいないが「非定型うつ病」というものがある。「非定型うつ病」はメランコリーうつ病とは症状が真逆で、不眠ではなく過眠、食欲不振ではなく過食といった症状が特徴。それだけに、本人や周囲がうつ病とは気づかぬ場合も考えられる。

そこで「非定型うつ病」とは一体どんな病気なのか、社交不安障害の研究治療で知られる赤坂クリニックの貝谷久宣医師にお話をうかがった。

「非定型うつ病」と「うつ病」の違い

メランコリーうつ病非定型うつ病

最初に非定型うつ病とうつ病とは、何が違うのかをお聞きした。

貝谷「いわゆるうつ病は、ほとんど1日中、気分が憂鬱で何にも興味がないのに対し、『非定型うつ病』では、良いことがあれば元気が出て、都合が悪いことに会うと落ち込むなど、感情に起伏がります」

また、怒り発作も特徴のひとつだという。

貝谷「日頃からイライラしがちだったり、話の途中などで急に怒り出します。傍から見ると「そんなことで?」と思うくらい、沸点が低い。いわゆる『キレる』という状態です」

うつ病と非定型うつ病の違いについてまとめられた表を見ると、その違いは一目瞭然だ。

メランコリーうつ病非定型うつ病
引用:医療法人和楽会 公式サイト

非定型うつ病の特徴とは

さらに細かな両者の違いとして、貝谷医師は次の点を挙げる。

貝谷「従来のうつ病の場合、いつも憂うつで、あらゆることに興味がない。それに対して非定型うつ病の場合は、自分の興味があることや楽しいことには前向きで活動的ですが、否定や拒絶を感じると、極度に打ちのめされてしまいます」

会社でミスを上司に怒られたり、仕事が頓挫して落ち込むなど、誰にでもよくあることで、非定型うつ病か、そうでないかの判断は難しいかもしれない。

また非定型うつ病の場合、食欲と睡眠に特徴が見られるという。

貝谷「食欲は食べても食べても満足感が得られない、睡眠は1日のうち10時間以上眠ってしまう日が続くなど、日常生活に支障をきたすレベルになることもあります」

人間関係においても、なにか特徴があるのだろうか?

貝谷「人間関係においては、ほんの少しでもプライドを傷つけられたと感じると、相手に対して激しく攻撃します。傍から見れば笑って受け流せる程度でも、過敏になって反応してしまいます」

例えば、工場勤務の人で、ネジの締め方をもう少し強くするようにと注意されただけで、翌日から会社に行けなくなった人の例もあるという。

貝谷「精神的に圧迫されると居場所がなくなってくる。重症になってくると、身体症状として実際に胸が息苦しくなります。ちなみに女性の場合は喉が詰まります。

他人から見れば少々わがままな困った人に映りますが、本人にとっては自分でコントロールできるものではなく、周囲からも誤解されて二重に苦しいものなのです」

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