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在宅ワークの効率UP!集中力&リラックスを同時に得られる香りとは?(2020.04.15)

なぜ香りが心身のバランスをコントロールするのか?

精油ホホバオイルα波P300
画像はイメージです。

オフィスワークでは、自分のデスクでアロマを放つと、広範囲に漂ってしまうので御法度だった。

だから今、在宅ワークで気兼ねなく香りを活用しようではないか! 香りは、心身のバランスをコントロールする作用があるので、仕事の効率もアップするはず。

ではまず、なぜ香りが心や体にも効くのかを解説していこう。

なつかしい香りを嗅いだとき、その当時の記憶が呼び起こされて、胸がキュンとしたり、幸福感に包まれたりした体験、あるのではないかな?

人が香りを感じる仕組みは、香りの成分が呼吸と共に鼻に入り、その香り成分を情報としてキャッチ。

その情報が、大脳皮質の大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)に伝えられ“香り”として認識される。

この大脳辺縁系は、感情や記憶、そして自律神経に関与している部位。だから、何かの香りを感じたとき、その香りに関わった思い出や、その時の気持ちも呼び起こされ、幸福感や安心感を得られるのだ。

結果として、香りを感じることは、脳への働きかけとなり、自律神経を整えるなど心身のバランスをコントロールすることにつながる。

そこで、使用する際にオススメしたいのは精油(エッセンシャルオイル)だ。

精油とは、花や葉、果皮、根、種子などから抽出した天然素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。

基本的に好みの香りでいいが、集中力を出すタイプと、リラックスさせるタイプに分かれているものがほとんどだろう。

在宅ワークでは集中力を高めたいが、TVやネットから不安な情報が入ってくる昨今、緊張感をほぐすリラックス効果も同時に得たいものである。

この相反する効果を得られる精油、じつは存在すると考えられる。

リラックス時に出るα波を可視化!

筆者が、大学医学部 精神神経科学教室の教授と共同で行った、香りによる脳波実験の症例を見ていただこう。

精油ホホバオイルα波P300

被験者は筆者を含め2名。上段の『Fさん』が筆者の脳波である。

実験に使用したのは、画像左から、ホホバオイル、オレンジの精油、イランイランの精油、ローズの精油、ラベンダーの精油、消臭剤(ラベンダーの香り)。

ホホバオイルは、精製して無臭なものを使用。香りのある・なしでの変化を観察するために使用した。

このデータは、リラックスしたときに出る脳波“α波”を示している。

Fさんの左後頭部α波は、ラベンダーがダントツ。次点でオレンジとローズ。Iさんは、ローズが突出していて、次点がラベンダー。

Fさんの右後頭部α波は、なぜか無臭のホホバオイルがダントツ。次点が僅差でローズ。Iさんもホホバオイルとローズが同点で高かった。

別な意味で注目してもらいたいのが、ラベンダーの香りがする消臭剤。Fさん、Iさん共にα波は低く出ていた。

脳の活性化を表すP300って何だ!?

精油ホホバオイルα波P300

次は脳の活性化を示したP300のデータを見ていただこう。

丸い円が脳の全体図で、赤い部分が多いほど脳が積極的に活動していることになる。

P300とは、脳波をコンピュータで分析することにより得られる脳波成分で、脳が積極的に活動しているときに出現。

その名称は、与えられた情報を脳が認知したことにより表れる成分が、情報を与えられてから300ミリ秒(0.3秒)経てから出現することに由来する。Pはポジティブ=陽性の脳電位のこと。

P300が早く表れ、波形が大きいほど脳が活性化していることを示す。若い人は早いが、17~18歳くらいからだんだん遅くなるという。

1年間で1.2ミリ秒遅くなる。70歳くらいになると、60ミリ秒だから、0.06秒も遅くなってしまうのだ。

FさんのP300は、ラベンダー香の消臭剤がダントツに活性化していて、次点が無臭のホホバオイル、イランイラン、ローズで、同じくらいの活性度。

Iさんも、消臭剤とホホバオイルに強く活性化し、次点でイランイランとローズという結果に。

被験者がたった2名なので断言はできないが、両者共に、リラックスと集中力が増したのはローズの精油であった。

ローズの精油を使えば、在宅ワーク中に集中力とリラックスを同時に得られる?!

この結果を鑑みると、ローズの精油を使えば、在宅ワーク中に集中力とリラックスを同時に得られると考えられる。

ちなみに、ラベンダー香の消臭剤は、α波が低く、P300が高いという結果に。スーパー等で販売されている廉価なラベンダー香の製品は、人工香料なので、天然ラベンダーとは間逆の結果になったのだろう。

自宅で精油を楽しむには、アロマポットやアロマディフューザーで香らせるのが一般的。ない場合は、ティッシュやコットンに数滴垂らして、デスクの上に置いておくといいだろう。

ただ、ローズの精油は、他の精油に比べて高価なのである。上質なものだと1本6千円以上はするだろ。

精油1㎏を得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg。それに比べて、ローズは3~5トンも必要とされるから、お高いのも無理はない……。

しかし現在、飲み会など社交的な行事もないことだし、この際、奮発してみてはいかがだろう?

薔薇の天然香に包まれて、在宅ワークの効率をアゲていこうではないか!

 

取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

藤田麻弥 画像

雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

 

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